大饗膳蔵『週末料理家になろう―私の週末B級料理日記』（恵友社）

　
　中古で購入。
　一言でいうと、手近な材料で身近なメニューを、意外に美味しく作れるじゃん、というレシピ。
　財務省の月刊広報誌『ファイナンス』に連載していた「私のB級料理日記」をまとめたもの。職場で取っているこの雑誌の中では、唯一私が読んでわかるコーナー(笑)。この本は昔の1年分をまとめたもので、2000年に出ている。私が知っている連載は「続」。一時中断の後、数号前から再開した現在の連載は「新」。
　料理のレシピは、細かいところまでわかりやすく書いてあるのがいい。気に入ったレシピはコピーして持っていて、実はまだ作っていないが(笑)、毎号、確かにこれは使える、と思う。
　そして、連載の見開き2ページ右下半分のレシピ以外は全部エッセイ。週末の生活、読書の感想、家族の反応など大変に面白い。特に読書の範囲が広く、山田風太郎もあった。
　著者はごく普通のサラリーマンだそうだが、週末がここまで確実に休みとは今時珍しい。
　まだAmazonにデータがない続編『霞ヶ関料理日記』（同社。「続」をまとめたもの）も読みたいものだ。
　ちなみに最新8月号は、「冷製茶漬け二種のレシピ」。