2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

あいづ・そうかつ・8

今年も押し詰まって参りました(笑) ということでやっと会津若松観光です(笑) 循環観光バスが「ハイカラさん」というネーミングからしても、この町は「戊辰戦争」と「明治のレトロ」が売りです。もうちょっと遡ると信長の娘婿・蒲生氏郷なんですが…具体的な歴…

あいづ・そうかつ・7

このシリーズ、年内に終わるのか!という危惧を抱きつつ。 毎回、書きたいことは沢山あって、しかもその場=現地で文章まで大体考えてあるのに、反映されない…のは何故。 年と共に、忘れるのも速くなるってのもあるし、まあ、根気が続かないんだろうな。 さ…

クリスマスなので

書くネタはあるのに気分が… とりあえずちゃっちゃとUPしてしまいましょう。 今年はOisixで「マジッククリスマスツリー」というのを買ってみました。 紙に色を塗ったツリーの骨組みがあって、予めそこに添付のガーメント(赤い玉の鎖)を巻き、その下の器に「マ…

どうでもいいことその2

岸田今日子さんが亡くなった。 1)冨士真奈美、吉行和子との熟女旅トリオは、残った2人のコンビとして存続するのだろうか。 2)ミス・マープルの声の吹替えをやった人は死ぬというジンクスができるのだろうか。(ジョーン・ヒクソン版マープルは山岡久乃、最近…

Everyman has his dream.

山口瞳さんの続きを読み続ける。 愈々今年も終わりということは、もう今週あたりから、図書館で借りる本の返却期限が正月休み明け、という、心浮き立つ時期。(そんなのアタシだけか) ということは、正月休みに読む本を厳正かつ慎重に選ばねばならぬ、という…

山口瞳さんの続き

ところで、私は「山口瞳」と打とうとしてつい「山口椿」と打ってしまうことが多い。これは単純に、読んだのは「椿」さんの方が先だから。でも本の方向性は全く違う(笑)。「椿」さんの方だと『闇の博物誌』(Amazonにつまらんレビューしてます)。これ、ワタシ…

先週末から今日あたり

先週の金曜から布団の中で山口瞳『禁酒禁煙』(中公文庫)。別に禁酒禁煙しようという本ではなくて、それまでの単行本から漏れたエッセイを集めた感じ(表題作は、後に別の最近出たものにも入っている)。この人のエッセイは好きだ。私と考えが同じだから。まあ…

図書館の不思議な話

「書物の王国」という、アンソロジーのシリーズがある。国書刊行会から出ている(いかにもだ)。 このシリーズの第8巻、ジャン・コクトー他「美少年」を先日読んだ。吉田健一さんのお名前で検索したら出てきたので。冒頭の1作、シェイクスピアの、美少年を讃え…

早乙女貢『沖田総司』上・下(講談社文庫)

気の迷い。 この作品の斎藤一が面白いという噂だったので。で、確かに斎藤一はちょっと変わっててよかったですね。考えてみればこの人はちゃんとした御家人の子で、江戸っ子。しかも彼の実家は確か神田の猿楽町だから、モロに下町っ子。武士と町人の接する街…

ひとこと

マルハよ… 更に会社がでかくなったんだから(ニチロと合併)、ベイスターズを買い戻してくれ… 今の親会社じゃ…

吉行淳之介『贋食物誌』(新潮文庫)

これも巻末の広告というやつだが、大当たり。 先日書いた山口瞳さんの『酒呑みの自己弁護』の姉妹版、と言っていいだろう。そもそも同じ『夕刊フジ』の100回連載だから、同じ山藤章二さんの挿絵が、こちらは101点。表紙も山藤さんの面白い絵で、中身も、全く…

山口瞳「男性自身」シリーズ…など

『週刊新潮』著者が亡くなるまで30年以上、1週たりとも欠かさずに連載を続けたもの。 ああ、確かに名前は憶えてるわー。『江分利満氏』シリーズ同様、柳原良平さんのイラストもいいんだよね〜。 と、思っていると、『文藝春秋』最新1月号の「新・がん50人の…

情報と、ほとんど私信

TV

「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」が、2006年12月24日、19:30-23:47〜、NHK BS2で放映されます。 しかもSEE(完全版)です。(あれ?第2部ってSEE放映したっけ?私が忘れてただけだったらすいません) 15日夜にも、「BSシネマの扉」でこの映画が紹介されま…

あいづ・そうかつ・6・喜多方3

さて話を喜多方に戻す(本当に年内に終わるんだろうか、この会津シリーズ)。 喜多方にはラーメンの他にもいくつか名物がある。蔵の建築、桐下駄、神社、塗り物などで、それらに関する展示館もある。だが、如何せん、滞在できるのは1時間38分。ラーメンを食べ…

安岡章太郎『快楽その日その日』(新潮社)

これは確か、吉田健一さんの本に引用されていたし、巻末の広告にもあったせいじゃないかと。 1回のパリ旅行での経験を書いた一連のエッセイ集プラス、思い出1編。 色々となつかしくパリを思い出しました(つっても旅行で行っただけだけど)。 モンマルトル、モ…

山口瞳『酒呑みの自己弁護』(新潮文庫)

酒呑みの話は、酒が呑めない人間にもどうしてこんなに面白いんですかねえ(笑)。別に人の失敗談を笑うって意味ではなく、失敗して反省したりしなかったり、まあとにかく、呑む日々ってのは傍から見ても面白い。 山口瞳さんというとお名前はよく知っていて、で…

酒が先か卵が先か

前の記事の『酒呑みの自己弁護』を読んでいたら、 「酒が呑めない人は、人生の楽しみの半分を損している」 と書いてあった。 これって、田村隆一さんも同じこと書いてるんだよね(笑)。酒呑みというのはとかくこういうことを言うものなのかもしれない。つーか…

あいづ・そうかつ・5・喜多方2

2両編制の電車を後にした僅かな観光客はあっと言う間に散り散り。 我々夫婦も気を取り直して、ガイドブックや旅行のパンフに載っているマップを片手に、北へ向かう道(冒頭の写真)をてくてく。「蔵のまち喜多方 老麺会」のラーメンマップはこちら。 駅の前に…

ドラえもん占い!

こちら→http://u-maker.com/27650.html 高野正宗さんはズバリのび太パパ です! ● のび太パパさんのあなたは、おおらかで人情味あふれる人です。明るくさっぱりした性格で、態度や表現も背伸びすることはありません。等身大で、ありのまま。周りから見ると、…

選・桝野浩一『ドラえもん短歌』(小学館)

うーん、やっぱり選ばれる人のはセンスが違うわね、と思う。「これはイマイチ」ってものも正直いくつかなくはなかったですが(ドラえもんへの夢じゃなくて何か無理矢理こじつけたようなのがね)、ま、選者の趣味もあるんでしょうがないでしょう。ドラえもんに…

吉田健一『私の古生物誌―未知の世界』(ちくま文庫)

吉田さんにしちゃ確かに異色。でも実は古生物好きなんでしょうね。ネッシー、巨人、雪男、海の化け物といった「幻の生き物」や、シーラカンスやマンモスなど実在の動物までエトセトラ、資料を基に色々考察しています。この、読んでる資料がみんな外国語。凄…

あいづ・そうかつ・4・喜多方1

えー、前の記事と続いているといかにも私が田舎ものを馬鹿にしているように見えるかもしれませんが、あくまで、地方が悪いと言っているのではなく、この記事は、いちいち普通のことに驚く私の常識のなさをあげつらうものでありますので、そのあたりをお含み…

今週の続き

筒井康隆『佇むひと リリカル短篇集』(角川文庫)。先日お知らせした再編集ものの1つ。今年10月。表題作…うーん…せつない…めっちゃせつないですよね、筒井先生のリリカル。 あとまた、田村隆一さんのエッセイ。 吉田健一『本当のような話』(講談社文芸文庫)。…

岡谷公二『アンリ・ルソー 楽園の謎』(平凡社ライブラリー)

会津からの帰路でこれを読んでいました。結構昔の本ですが、世田谷美術館での展示に合わせてか、この10月に再刊。(もしかしたら美術館でも売ってたのかも) 昨日はやっと、録画しておいた「迷宮美術館」のルソーの回を見ました(ハイビジョンから地上波にお下…

『ドラことば〜心に響くドラえもん名言集』(小学館)

こういう…またも…F先生死後の再編集ものはッ…金儲けのためだッ…だから好きではない…ガッ!!! 借りてしまったよ… えー、先週読みました。公式サイト「ドラえもんネット」などで募集した「名言集」。 ドラえもん個人の、というよりは、作品全体の名言集です…

先週末から今日までの本

筒井康隆の新刊、ではなく、テーマ別新編集の2冊。『如菩薩団 ピカレスク短篇集』、『陰脳録 リビドー短篇集』、いずれも角川文庫、今年の夏に出てました。『ウィークエンド・シャッフル』も新装版らしいんで予約してます。どれも勿論、前に読んだことのある…

あいづ・そうかつ・3・線路は本当にどこまでも続く

喜多方に行く前に、話をちょっと戻す。 会津くんだり(会津の方済みません)まで「行ってみよう!!!」と思った最大の、直接の理由は、「東武に馴染みがあった」からである。 毎朝使っている地下鉄半蔵門線(未だに東京メトロと言いたくない)が、かつての「半…

昨日とか今日とかの読書

『半七捕物帳』の続き。いつか何か書きたいのだが。とにかく面白い。 田村隆一さんのエッセイの続き。お酒に関するエッセイとか対談とか。 そうしたら、また卒然として吉田健一が読みたくなり、すぐにまだ読んでいなかった何冊かに予約を入れた。『私の古生…