2005-01-01から1年間の記事一覧

ソウゾウ、セヨ。―山口晃展

歴史ファンも軍事ファンも絵巻ファンもアキバ君も、 まとめてかかっていらっしゃい。 山口晃展見てきました(日本橋三越)。バッチリ初日の22日。 レビューがすっかり遅くなってしまって、27日日曜まで。充実しまくりの展示です、急げ!山口晃作品集。オール…

訃報 エド・マクベイン

全然知らなかった… 巨匠エド・マクベインが、7月に永眠されてました。 先月、「87分署」シリーズ邦訳最新刊第54作、『耳を傾けよ!』(原著:2004)が出まして、一昨日届いたところだったのですが、その「あとがき」の最後のページが偶々目に入ってびっくり…

元祖ム●キング!「乱歩地獄」

えー、「乱歩地獄」見てきました。去年の夏の乱歩展(池袋東武)で、タイトルとラインナップと出演者だけ刷られたちっちゃいチラシを貰って「をを!よりによってこんなのを!!」以来です。でも、「来年の秋かよ〜」と思ってから、やっぱり早かったですね。…

読め、書け、支配せよ〜加藤徹『西太后』(やわらか編5)

もうやめろ。ハイ。これで終わりです。怒らないで〜。 今回の加藤版『西太后』には、彼女は、 「あの時代の女性には珍しく公文書は読めたが、書くと誤字だらけだった」 とあります(これも具体例が挙げられている)。 これは犬塚様へのコメントで先に書いた…

金は美に使え〜加藤徹『西太后』(やわらか編4)

あああ〜〜。 このテの連載?で途中で休むと絶対に未完になりますんで、ここは無理矢理にでもUP。相変わらずゴミに埋もれた高野です。 しかもこういう記事だったら自前写真バンバン載せないとわけわかんないのですが、 高野「ねー、フィルムスキャンしたらど…

天は二物を…〜加藤徹『西太后』(やわらか編2)

ね、眠い… ああ、書きたいレビューもたまってるのに、とりあえずこのシリーズ(?)をほっぽり出すわけにもいかないので。 そうそう、この『西太后』、結局買いました。久々のお買い上げです。 一緒に佐伯チズさんの『佐伯チズ メソッド 艶つやメイク』も買…

お掃除は人任せ〜加藤徹『西太后』(やわらか編3)

ええと…前の記事同様、本の内容を知りたい方は、ひとつふたつみっつ前の記事をご覧下さい。(何か男性にはつまらない記事が続いちゃって済みません) 紫禁城。 の、話をします。 あれ?本のレビューじゃなくなってる? まあ、ちょっとは関係あるってことで。…

西太后印の美顔ローラー〜加藤徹『西太后』(やわらか編1)

昨日は寝不足でフラフラしてたもんで(相方の帰宅が遅かったもんで)もう何書いたんだか(ちょっと加筆しました)。 本の中身の話はさんざんしたので、さー、今日も眠いし(相方の鼾で)くだらない話いってみよう!! (あんまりくだらない話だから「おでか…

加藤徹『西太后』(かたい編1)

西太后―大清帝国最後の光芒 (中公新書)加藤 徹 中央公論新社 2005-09売り上げランキング : 19477Amazonで詳しく見る by G-Tools 昨日届いた本を今日読んでいたら、そういや今朝の新聞は軒並み「女帝容認」を一面で報じてました。すごい偶然です。ワタクシ、…

加藤徹『西太后』(かたい編2)

(3)史料の常識・非常識 こうした、やっと出てきた(といっても、それは人間における基準で、歴史研究において100年なんてのは正に始まりです)新しい西太后像を構築するのが、当然、「史料」です。 中国という国は、その周辺の国々が記録を持たなかった時…

ユダとユダと二人の信長―宇月原晴明『信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』

信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス (新潮文庫)宇月原 晴明 新潮社 2002-09売り上げランキング : 90901Amazonで詳しく見る by G-Tools 信長が大変なことになってます(笑) でも面白かったな〜。信長嫌い(これも藤沢周平と共通してるんだけど(笑))の…

これぞ演出。〜NPOみんなのオペラ「魔笛」(おでかけ日記)

※この記事は、以前やっていたブログ「興味と妄想」のこの日付に書いたものです。コピー&ペーストです。また、このオペラの演出家であり声楽家、NPOみんなのオペラ主催の岡村喬生様ご本人からコメントを頂きましたので、それも再掲させて頂きます。 (以下コ…

正しい音楽史のススメ―石井宏著作

大分前になっちゃいましたが。引っ張り出してUPします。 石井宏さんといえばモーツァルト関係の著作を読んだっきりですが、近刊のこの『反音楽史』の書評を読んで「ほほう。」ということで。反音楽史石井 宏 by G-Tools 一言で言えば、音楽史研究における日本…