バジル縄文

 しかしコトはさほどに単純ではなく。
 いやー。
 昨日は朝から痛くて死んだ。
 家を一歩出た途端に激痛。
 しかし引き返すわけにもいかず、ずりずりと、年寄りになったようにゆっくりと駅へ。
 駅直前で吐き気に襲われ(人間って、痛いと吐くんですねえ。尿路結石の疝痛発作は多くが吐き気を伴うそうです。私のは石じゃないらしいけど)、駅のトイレで吐く。ちなみに前回は、電車の中で気分が悪くなって病院の最寄駅のトイレで吐く。一体病院に何しに行ってるんだろう(笑)
 もうね、右の脇腹から腰にかけてだけの痛みなんだけど、マジで足をひきずる。10歩歩いたらしゃがみたい。でもそういうわけにもいかない。
 結局、痛い痛い、で、産婦人科では先生に訊こうとメモっておいたことを、そのメモすら取り出すのを忘れ、全然訊けずに終了。前回「微妙に小さめ」と言われた未確認生命体、今回もまだちっちゃい。正常範囲の中で平均より小さめ、ってだけなんだけどね。そのくせ腹囲だけは平均以上って、何か腹水でもたまってないのか、その場で訊けばよかったと今日気づいても遅し。
 腎臓内科でも、検査結果は悪くなかったけど結局痛いばかりで、しかし腎臓からくる痛みではないので何ともできませんとのこと。それにしても、今月からいらした新しい先生なのだが、やる気に満ちているのかやたらノリがいい。声がでかい。色々説明してくれたのは有難い。何も変わらないんだけど。
 最後の頼みの泌尿器科も、結局これ以上は何もできない、ということで(結石の時に使う、結石が出やすくなる薬ってのがあるんで出してくれないかと話したんだけど、どうも私のは結石ではないんではないかということで×)、発熱でもあればいつでも来て下さいとのこと(…熱あったらそもそも病院来られるか?)。だもんで、後で会計を見たらお金取られてなかった(笑)…結局ここで一番待って、「痛い」と訴えて帰って来ただけという…。勿論、今でさえなければどんどん治療するんですけどねえ、と先生も仰るけれど。
 痛みには波があるが、ピークの時は動けない。しかし歩いている途中にピークが来ても立ち止まることはできない。
 いつか本当に痛みが辛くてしょうがなくなったら、この聖橋からフラフラッと飛び込んじゃったりするんだろうか、と橋を渡りながら考える。
 でも下は川じゃなくて線路だから痛そうなのでやめておこう、と思ったりして、橋を渡りきる。
 …そんなわけで涙目だったもんで、目の前の丸善にちょっと寄ることさえできず、ユミナマ先生の売り場を見てくることもできなかった。従ってまだ『縄文物語』も買っていないのだああああああッ!(←ここは荒木飛呂彦風に)いやあの、元本は持ってるんですよ、あくまで。
 …な割には昼メシを物色し、結局マック。何なんだアッ!!
 「バリューセットのー、えびフィレオ下さい」
「普通のえびフィレオでよろしいですか?」
「う…じゃあ、バジルのを」
まんまと10円高いのを頼まされてる俺。(ホントにあの10円は何なんだ!エ○ちゃんのギャラ分か!?(笑))
 結論、バジルえびフィレオでも普通のでも変わらない。つか、前のごまだれの方が美味かったなあ。
 というわけで、済みません、丸善の脇を通りながら数十歩足が向かず。