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内田康夫浅見光彦のミステリー紀行第1集はじめて明かす創作の裏話』(光文社文庫
同『浅見光彦のミステリー紀行第2集小説に書かなかった話』(同)
同『浅見光彦のミステリー紀行第3集殺人よりもアブナイ話』(同)
同『浅見光彦のミステリー紀行第4集悲喜こもごも、作家と編集者たち』(同)
同『浅見光彦のミステリー紀行第5集世の矛盾、人の優しさ、面白さ』(同)
同『浅見光彦のミステリー紀行第6集創作の秘密、取材の裏話教えます』(同)
同『浅見光彦のミステリー紀行第7集作家と読者の不思議な関係』(同)
同『浅見光彦のミステリー紀行第8集すべては『不思議?』から始まった』(同)
同『浅見光彦のミステリー紀行番外編1『死者の木霊』以来の探偵たち』(同)
同『浅見光彦のミステリー紀行番外編2ミステリーへの熱き想い』(同)
 取り寄せようと思ったら、偶々今日行く予定の、いつもの最寄りではない図書館にあることを知り、一気に借りてきて一気に読んだ。ただし、第9集のみはその図書館になかったので取り寄せ中である。もう1つ、各章は、作品のあらすじ、執筆をめぐるエピソードを明かすエッセイ、物語の舞台の詳しい案内(交通、地図、食、味)となっているのだが、舞台めぐりの趣味はないし如何せん情報はすぐに古くなるものなので、エッセイだけを読んだ。
 で…
 一気に読んでしまったので、いちいち感想を挙げていられなくなった(^^;)
 内田先生も怒っておられる、朝日新聞の書評が引用されているので読んで私も腹が立った。これで新保博久を嫌いになった。一方では、見事な評を書いた松村喜雄さん(これも引用されている)はやはり見事だと思った(流石は乱歩の甥である…と言いたいところだがもうそんな次元を超えたミステリ研究・批評家である。フランス・ミステリのちゃんとした解説書なんてこの人ぐらいしか書いてないしな…)。
 『三州吉良殺人事件』の章では、ある事実を初めて知って愕然とした。
 あとは、自分の中での最初のブーム(23歳)以来の最近の読書では、余りに作品数が増えているため、自分の行ったことのある場所や好きな土地を舞台にしたものを読んでおり、そういう作品の章はやはり特に興味深かった。『風葬の城』、『透明な遺書』、『日光殺人事件』、『上野谷中殺人事件』、『隅田川殺人事件』などである。