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ST警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル (講談社文庫) | |
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面白かった。
先日行った、最寄じゃない図書館にあったので借りてみました。
安積版シリーズ同様、「チームもの」。この今野さんという方はそもそもSFや武道といったジャンルをお書きの方で、チームものもその延長としてか、ごく自然に上手い。
この、警視庁科学特捜班(ST)っていうのは、いわば「警察版異能力戦隊もの」。赤がリーダーで医者だし(笑)、以下それぞれ色の名前がついている。ブラックが人間ガスクロにして古武道の達人、グリーンがお色気担当で音響専門(この2人が組むと人間嘘発見器)、ブルーが心理学担当の二枚目、そしてイエローが坊さんで薬学担当。彼らは単に専門家なだけではなく、特にブラックとイエローはちょっと異常なまでの嗅覚と聴覚を持っている。ちなみに彼らの上司で、現場経験に乏しいが何とかかんとかやっているキャリア警部は「百合根」さん。さしずめホワイト。
詳しくはこちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ST_%E8%AD%A6%E8%A6%96%E5%BA%81%E7%A7%91%E5%AD%A6%E7%89%B9%E6%8D%9C%E7%8F%AD
個性はあるけれども描き込みすぎることもなく、しかし個性豊かな面々がグループで地道に捜査を進めていく過程が十分に楽しめます。これはこの人の、安積班などの警察小説のジャンルに共通する腕ですね。
色と、それに対応するキャラをフィーチャリングした「色」シリーズがこのシリーズの第二期に当たるようで、この「黄」は第二期の3作目。シリーズの最初っから読んでみようと思います。