図書館で気になったやつ

 返却されたばかりの本を一時的に展示している棚で目に付いたもの。タイトルだけ。
 ・『海軍証言録』
 海軍の元幹部は、実は戦後反省会を何度も開いて、録音テープを残しているんですね。Nスペでやってまして、録画して、観ないうちに、ビデオのハードディスクが壊れた時に初期化してしまった。まあ、全何回かのうちの2回しか録画してなかったんですけど。
 ・『幕末維新消された歴史』
 目次とエピローグを立ち読み。
 つまりは薩長史観はやめようという、最近増えてきた傾向の本ですね。幕末に限らず、勝った方は、後から、「勝つべくして勝った」と書き記すものであることは憶えておくべきでしょう。鳥羽伏見の戦までは、薩長も西郷も大久保も孤立しており、倒幕も勝機あってのことではなかったことを、この本は強調しています。その後、江戸でも実は「官軍」は孤立していたとか(死んでも使いたくない言葉ですが本文中のまま)。
 まあ日経新聞社だし、そうそうトンデモな内容でもなかろうと推測。
 歴史の「真実」など明らかにされることは永遠にないでしょう。しかし、最初の偏った観方はやめよう、とは、50年100年かかっても言われ始めるのも確か。まあ、軽く100年以上は待てってことですねー。
 いずれも、エンタテインメント系作品が一段落したら読んでみたいものです。