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愛しのアガサ・クリスティー―ミステリーの女王への道 | |
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クリスティーと「家」の関わり―家庭人、建物好き、インテリア好きの1人の女性という面と作家という面をうまく絡めて考察した、とてもいい本です。写真も沢山できれいだし。クリスティーの著作をめぐる、遺族たちの最近の働きもわかりますし。(今年行なわれたアガサ・クリスティー展に間に合っていれば更によかった!)
が…邦題はもう、わけわかりません。私も借りてみるまではどんな本だか想像もつかず、もっと言えば、ミーハーな本かと疑ってしまいました。だってタイトルが余りにも安っぽすぎますよ、これじゃ。
邦題を決めるのは必ずしも訳者ではなく、出版社の意向も大きいようですが、とはいえ、この人、ミステリの翻訳を沢山している人だけど、P.D.ジェイムズ作品では訳に何ヶ所か批判を受けている人だし(以前レビューした、ジェイムズをフェミニズムの観点で考察するという、これもちょっとアレな本で)、アーロン・エルキンズ(この人も大好き!!)のシリーズでもこの人が手がけたものは評判悪いんだよね。まあそれでどうって私が言うことでもないけど。ともかく、このタイトルはひどいや。
ちなみに、原題はAgatha Christie at Home。シンプルすぎて、こういうタイトルほど難しいのはわかりますけどね…でもこういうシンプルなものは、むしろシンプルなまま、「アガサ・クリスティーの家」とでもしておけばよかったんじゃないの。確かに家庭人クリスティーの本、クリスティー作品のインテリアの本や、勿論伝記や評伝でも彼女の家については紙幅を割かれているけれど、全く同じタイトルの本はまだありませんし。
繰り返しますが、内容はいいです。私も今回は図書館で借りましたが、もしかしたら持っていたい本かも!
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もうとにかく、主演2人、特にユアン・マクレガーのプロ根性!!この齢でこのキャリアでこの役引き受けますか!…やっぱアメリカの基準って違うんだなあ。偉い。これでホントにすたーうぉーずですかっ!演技上手すぎるわ〜。
…しかし、余計なことしないで真面目に刑期つとめあげて早く出てくればいいだけじゃないの?なんて突っ込みはやっぱり…野暮ですね。はい。てゆーか、最後のアレが一番余計だったんじゃ(笑)
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