人形町と百冊

 先週の金曜日は、急に思い立って人形町へ行ってきた(三越に行くより1駅近い)。
 この本に↓
 

<とんぼの本>向田邦子 暮しの愉しみ
<とんぼの本>向田邦子 暮しの愉しみ向田 邦子 向田 和子

新潮社 2003-06-25
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 向田さんの人形町の行きつけの店が紹介されており、簡単な地図もあった。そういえば、水天宮に安産祈願に行ってから、お礼参りもせずにもう3年以上になるなあと思い、あくまでもお礼参りを口実に出かけた。丁度バッグに入れていた↓
 
女の人差し指 (文春文庫 (277‐6))
女の人差し指 (文春文庫 (277‐6))向田 邦子

文藝春秋 1985-07
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に、『暮しの愉しみ』に引用されていた人形町のくだりが載っている。
 子供と一緒に水天宮にお参りをして、お土産を買い、安くてさして美味しくないチェーン店の寿司を食って帰ってきた。水天宮は偶然、初戌の日ということもあり、まだ松の内ということでもありで、妊婦さんと初詣客で混んでいた。しかし、腹帯は「五ヶ月目の戌の日につけるとよい」のであって、戌の日にもらわなくてはいけないわけではないのだが…。私は特に戌の日には行かなかったので空いていた。
 お土産は、まあ正に、一度は買っておくかというおのぼりさんラインナップ。重盛永信堂の人形焼、寿堂の「黄金芋」、魚久の京粕漬(但しサービス品3品入り1,260円也)、人形町今半の牛肉佃煮(牛薄切り、舞茸、筍入り)。しかし、人形町のこのラインナップは、「名物に美味いものなし」の格言を裏切って、美味かった。人形焼は皮が1ミリほどで、ほとんどがあんこ。自分はどちらかというと皮好きかと思っていたのだが、これを食べて見事に裏切られた。あんこ好きだった。しかしこのお店、支店ありすぎだなあ(笑)。黄金芋(いつもは母がデパ地下で買ってきてくれる)は、黄色い芋あんをニッキの粉を振った皮で包んだ和風スイートポテト?で、「もう1個食べたい」となるのを敢えて我慢して思い出を楽しむ絶妙サイズ。包み紙もいいんですよね〜。まとまった数必要な場合は、葉書かFAXで(!)予約を、というのも暢気でいい。京粕漬は、イカは柔らかくて美味しかった。あとの2品は、尾っぽの方の身なのですぐ硬くなってしまって、味わうというよりはご飯が進むだけっていう…。まあいつか、サービスじゃないのを買いましょう(笑)。但しこのお店も、支店が沢山あって、渋谷やうちの近くにもある。お電話1本で代引きで届けてくれるサービスもあり。佃煮は…今日食べるつもり(笑)。
 さて、こんな名物案内はどうでもよくて、上記『暮しの愉しみ』には、「向田邦子が選んだ食いしん坊に贈る100冊」なるラインナップがあり、コピーを取ってチェックしてみた。100冊のうち、持っている本が1冊、読んだ本が24冊。好きな作家に「食」に関する本があれば必ず読むようにしているが、「食を主に書いている人の本」という選び方はしていないので、まだまだ世の中にはそういう本があるということだ。というわけで、図書館で借りられる限りは読んでみようと思うし、物凄くいい(使える、という意味)本があれば、購入しようと思う。
 なお、このリストにはないのだが、
リンボウ先生の新味珍菜帖 (小学館文庫)
リンボウ先生の新味珍菜帖 (小学館文庫)林 望

小学館 2005-09-06
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はレシピ本なので購入。DVDも出ている。
リンボウ先生の新味珍菜帖 [DVD]
リンボウ先生の新味珍菜帖 [DVD]
小学館 2002-05-15
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