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音の晩餐 (集英社文庫)
音の晩餐 (集英社文庫)林 望

集英社 1996-06-20
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 …うーむ!これは、リンボウ先生著書群の中で1番のレシピ本ではないだろうか!
 元は日経新聞連載の、オノマトペコラム。「ずるずる」「ふわふわ」「しっくり」といった言葉から食べ物の話へ。
 このコラムも面白いのだけれども、毎回添えられたレシピの中で、作りたい率が高いのは、『新味珍菜帖』よりもこちらなのである。むしろタイトルで損を…いや著者にとっては勿論損でも何でもないのだが、レシピはどれも魅力的なのに、レシピ本探しをしている人からは見逃されてしまうかもしれないという点で、勿体ない。
 故に、早速アマゾンに注文しましたです、ハイ。
 一番作りたいのは…鶏皮の煮凝りです!(笑)
 なお、ショートブレッドのレシピはこの本にも、『ホルムヘッドの謎』にも載っております。『ホルムヘッド』の方は、『イギリスはおいしい』の対をなす本という意味で必読です。『イギリスは』ですっかりただのイギリス通かはてまた英文学者かと思われてしまいそう、いや、思われたりしているリンボウ先生が、実は国文学者でありその方面の業績がまず凄い(あと、日本のことがよくわかっているので単なる英国礼賛連中とは一線を画している)ということがよりよくわかるので、絶対に2冊共読むべき。といっても『ホルムヘッド』も勿論難しいことはなく、ためになる話が多いし、ただやはり、一生に一時期でも、「勉学に打ち込んだ」という経験がある人なら、「うんうん、そうそう」と感慨は倍になる、という本です。
ホルムヘッドの謎 (文春文庫)
ホルムヘッドの謎 (文春文庫)林 望

文藝春秋 1995-05
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 他、エッセイ3冊。