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江戸東京《奇想》徘徊記 (朝日文庫 (た44-1))
江戸東京《奇想》徘徊記 (朝日文庫 (た44-1))種村 季弘

朝日新聞社 2006-07
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 東京のあちこちの、ちょっと昔と今のあれこれ。
 へー、洲崎遊郭って、根津の遊郭を移転したものなんですか〜。ということは、木内昇さんの、根津遊郭を舞台にした直木賞受賞作↓
漂砂のうたう
漂砂のうたう木内 昇

集英社 2010-09-24
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は、明治になっても残り、21年に洲崎に移転する前の、短い期間の話ということですね。根津といえば東大の裏なので、風紀上宜しくないということで移転したんだそうな。この根津も私には馴染み深い土地でありまして。世田谷に引っ越す前は、この根津の古い教会に親に連れられて時々行ってました。根津権現躑躅もよく観に行きますし、弥生も某美術館がありますので当然馴染みであります。祖父の出た大学を尻目に、孫はこの界隈をフラフラと遊んでおります。坂を下ればもう上野。谷中も勿論近い。
 この界隈をのんびりしかも安く回りたい方は、ワンコイン循環バス「めぐりんバス」を。3コースあって、そのうちの「東西めぐりん」に乗ると、1回も降りなければ100円で、浅草、谷中をめぐり、最後は鴎外の観潮楼跡の横を通って上野へ降りてくることができます。私は3年近く前ですが乗ってみました。浅草から乗り、谷中で1回で降りてぶらぶらして、また乗って上野で降りて電車で帰宅しました。
 話を戻して。
 じゃあその、遊郭が移った先の洲崎ならいいのかっていうと、これはまあ当然当時は田舎というか場末というかであって、しかし洲崎即ち現在の東陽町だそうで(というのも、余りの変わりようで実感がない)、江東区役所もあるし(ちなみに向かいは「寄席若竹」のあるビル(笑))、東西線の乗降客数もかなりの数に昇る一大タウンとなっております。ちなみに昔は洲崎に球場がありまして、かつての大洋のホームであり、フランチャイズ制のなかった頃の巨人対阪神とか、日本シリーズなんかもここで行なわれていたそうです。
 Wikipedia「洲崎」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%B2%E5%B4%8E_(%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD)
 現在偶々ワタクシ非常に由緒ある場末の某所に住んでおりまして。
 この本に引用されている下母澤寛『父子鷹』で勝小吉が俄か浪人共を投げ落としたのが「天神橋」の近くだそうで。
 えっ!天神橋!12月19日に渡りましたけど!橋の上からスカイツリーの写真撮りましたけど!(笑)ってな具合なことが多いです。楽しいですな。
 この天神橋というのは、横十間川(と書いててんじんがわとルビをふっているのが『父子鷹』だそうです)にかかっている橋で、西側が錦糸町、東側が亀戸天神。何で渡ったかというと、錦糸町の某ショッピングモールでライダー映画を公開翌日に観て(笑)、そのモールのすぐ裏にあるこの橋を渡って、天神のお膝元の写真館に、七五三の写真を受け取りに行ったんですな。つまりその錦糸町の某ショッピングモールというのは、錦糸町の駅にも亀戸天神にもほぼ等距離なのであります。余りに近いのでビックリした。
 ぜんたいに、私になじみのある地区は、正にここ数年で急速に息を吹き返している場所ですね。豊洲東陽町門前仲町、今大人気です(モンナカなんて元々門前町だし永代橋を渡れば江戸市中なので、かなり賑やかです)。単なる漁村だった船堀、一之江あたりももう、江戸川区大人気。きわめつけは正に曳船向島あたりの墨田区でしょう。ねえ。向島がねえ。と思うのですが。これも時代の流れです。
ホームタウン東京―どこにもない故郷を探す (ちくま文庫)
ホームタウン東京―どこにもない故郷を探す (ちくま文庫)片岡 義男

筑摩書房 2003-11
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英国家具の愉しみ その歴史とマナハウスの家具を訪ねて
英国家具の愉しみ その歴史とマナハウスの家具を訪ねて高橋 守

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 他、3冊。