ホラー・ドラコニアの『ジェローム神父』

 前に「ホラー・ドラコニア澁澤龍彦少女小説集成」について触れた時は、山口晃画伯が挿画を担当された『菊燈台』しか挙げなかったのだが、よく考えたら今回の『ジェローム神父』は、挿画が会田誠だった。
ジェローム神父
ジェローム神父
 
 実は、日記にも書いたがGWに「東京都現代美術館」に行き、そのミュージアムショップで、『山口晃作品集』と一緒に並んでいたのがこの人の画集。
 …ううう。「食用美少女・美味(みみ)ちゃん」がグロかったことしか憶えていない。しかし確かにこの人の美少女は可愛い。だからこういう単純に可愛いのを「萌え」とか言うのよせ、という気がする。 
三十路―会田誠第二作品集
三十路―会田誠第二作品集

 ちなみにこの『ジェローム神父』は、これは澁澤龍彦の翻訳によるサド作品。確か『ソドム百二十日』(河出文庫)に併録されていた。何かと言えば、恐るべき破戒僧ジェローム神父が淫逆の限りを尽くすべく自分の主張をえんえんと述べたり実践したりしている話。