今日のシブサワほか

今日のシブサワ殿関連

澁澤龍彦『太陽王と月の王』（出版社失念）
　サドとの架空対談が最高。
澁澤龍子『澁澤龍彦との日々』（白水社）
　断章的な、淡々とした「夫との日々」。いいのである、夫婦は、結局仲がよければ。
　「毛皮でも宝石でもどんどん買っておいで」。うー、誰か俺にも言ってくれ！

出口裕弘『綺譚庭園　澁澤龍彦のいる風景』（河出書房新社）
　タイトルは収録エッセイの1つ。実は坂口安吾論が無茶苦茶面白かった。
『澁澤龍彦事典（コロナブックス）』平凡社
　　これは『太陽』91年4月号の澁澤特集号をそのまま本にしたものなので、雑誌を持っている人は買わなくてよい。当たり前と言えば当たり前だが執筆陣に鹿島茂さんも。

ほか

三島由紀夫『鍵のかかる部屋』（新潮文庫）
　「蘭陵王」。素晴らしい。うん。素晴らしい。

購入もの

『KAWADE夢ムック　総特集澁澤龍彦　ユートピアふたたび』（河出書房新社）
　写真収録された創作ノートの量が出色。あと、鼻血もんの写真が。
　あと、他の本には収録されていない、高橋克彦が毎日土方巽の舞踊公演のポスターで眺めていたという澁澤殿の写真、おそらくこれだろうというものが載っていた。「半ズボンから長い足を出した」写真となるとこれぐらいしか見当たらない。でもって、脛が異常に綺麗だわ、この人。
　ただ、確かに、カスタマーレビューにもあるように、最初の夫人の存在が完全に年譜から抹消されているのは、一体何故なのだろう･･･