ローゼンブラット、ソネンシュミット『シャーロック・ホームズとお食事を』(東京堂出版)

 シャーロック・ホームズとお食事を―ベイカー街クックブック
シャーロック・ホームズとお食事を―ベイカー街クックブック

 全く偶然なのですが、昨日Amazonで見かけて早速図書館にリクエストして借りてきました。7月の新刊。買うなら、ちょっと高いんで、ギフト券ためて(笑)
 ホームズの料理、といえば既にかの『シャーロック・ホームズ家の料理読本』がありますが、また出たんですね。
 この元祖の方は、材料の単位がポンドとかパイントとかで実に使いにくいが雰囲気は出ている、というもの。イギリスの食文化がわかって、読むだけでもまあ楽しい。
 今回の『クックブック』は、アメリカ人読者を念頭に置いて書かれた原書を可能な限り日本で通用している単位(グラム、リットルなど)に換算し、そのために用いた表も示してあります。しかし今回も、あくまで換算。どうも、国際単位のはずが、重さと水の量に関しては全く共通していないのは困ります。
 『料理読本』は見た目も内容も本格的な英国料理の本で、この『クックブック』もやはり、いくつかは本気で作る気のある人が買った方がよさそう。読み物として雰囲気を味わうのもいいのですが、お高めで、しかもちょっと大きめの単行本。レシピは、物語に出てきたもの、出てきたであろうものなど、確かに楽しいものではありますが…