あいづ・そうかつ・5・喜多方2

 会津14_3喜多方の町2mini.JPG
 2両編制の電車を後にした僅かな観光客はあっと言う間に散り散り。
 我々夫婦も気を取り直して、ガイドブックや旅行のパンフに載っているマップを片手に、北へ向かう道(冒頭の写真)をてくてく。「蔵のまち喜多方 老麺会」のラーメンマップはこちら
 駅の前に、写真を既に挙げた観光用の馬車がいるのだが、申し訳ないが、馬車でのんびり回るほどの広さでもないし名所もそんなにないような…(この写真はクリックで拡大)
 会津13_2喜多方の馬車全景.JPG
 最初のこの通りにもいくつかラーメン屋はあるが、まっすぐなばかりで繁華街というわけではなく、右に1本入った道が商店街である。
 しかし、祝日だったせいもあろうが、人っ子一人いない…
 所謂「シャッター商店街」か…そんなことないかな。
 とにかく、普通の商店街です。2階が蔵だったり、1軒家の奥に蔵があったり。ほとんどが普通の商店で、観光客向けのお店は余りありません。ここにもラーメン屋がちらほら。(この2枚もクリックで拡大)
 会津14_4喜多方の蔵1.JPG 会津14_5喜多方の蔵2.JPG
 ラーメン屋は更にもっと右に入った路地に密集しており、今回目指すお店ももう1本右に向かって歩くとある。
 丁度昼時にあたるので、駅弁は食べずに我慢していた分腹ぺこ。
 その、右に向かう道を歩いていると、反対側に肉屋さん。
 会津14_1喜多方の肉屋.JPG
 「牛・豚・鶏・馬」
馬!!!
 う・ま!!!
 後でホテルで部屋にあったお勧め追加メニューを見たら、馬は会津ではどこのスーパーでも売っているメジャーな食材なんだそうだ。でも馬車を見た後にこの現実を見ると…(^^;)
 でもそういえば、馬って食べたことないな。猪も。泥鰌は食べたけど。馬、折角だから食べてくればよかった。いつか近所のさくら鍋屋に行こう。
 さて、目指す店は「源来軒」。喜多方で最初のラーメン屋さんだそうだ。
 見た目は正に間口一間、赤を中心に派手な入口の、普通の中華料理店。
 中に入っても、一旦そのままの幅の土間に、曇ったショーケースがあって、中身はラーメンだけでなく本当に普通の中華料理店のメニュー。
 更にガラガラと扉を開けて店に入っても、本当に普通。プラスチックというか、あれがデコラ張りっていうのか、そういう普通のテーブルが並んでいて、テレビが正面の上の方に乗っけてあって、テーブルの上にはお箸の筒に調味料の入れ物、立てる式のメニュー。
 ただ、有名人の色紙がびっしりと貼ってあって、やはり一応は観光地有名店なのかなと思う。(但し有名人と言ってもよく見ると全国区の人は僅かで、ほとんどは地元や東北のローカル局のタレントやアナウンサーらしい、知らない人)
 言葉を聴いている限りでは、観光客ではなく地元のカップルや家族連れ。しつこいようだが本当に普通の中華料理屋の休日の、モロに昼時の混雑。我々が見つけて座ったテーブルもまだ前の人の丼が残っていた。
 席に貼ってあった、販売用ラーメンのポスター。
 会津15源来軒のポスター.JPG
 あんなにでかいんか!と驚いた、洗面器のような丼は、「大盛」らしくて一安心。
 550円のラーメン2つと、同じく550円の餃子1皿を注文。
 混んでいるので予想よりは待って、到着。
 具はチャーシューとメンマとナルトと葱。
会津16喜多方ラーメン.JPG会津17喜多方ラーメンと餃子.JPG
 うー、美味い。
 6年以上前なのでうろ覚えの「喜多方ラーメン坂内」(昔の勤め先の近くにあって、通っていた)のスープより、ややこくがあるような…
 東京生まれのせいかラーメンはやはり醤油派だが、今時流行りのあっさり出汁系より、こういうびっしょり系に近いのが好きなのだ。(完全びしょびしょ系のラーメンは、ラーメン博物館で食べた何と京都!のもので、名産の青葱が山盛り。これも美味しかった)
 醤油と脂の味がしっかりしていて、それでいてしつこくない。
 ああ、この麺のもちもちの縮れ具合スープの絡み具合。
 ラーメンの中ではこの喜多方ラーメンが好きなのは、このスープとこの麺の組み合わせが絶妙だから。あと、麺がちょっとかんすい臭いぐらい麺らしいところ。
 それを本場で食っているのだ。
 ずるずる、ずるずる。
 (但し、子供の頃長崎で食べた皿うどんを、そんなに美味しいとは思わなかったので、私の味覚もいい加減なもんである。)
 餃子もでかい。相方に言わせれば、1個110円する勘定だから当然だそうだが、多分8センチか9センチかあって、太い。普段家で作るものの2倍ぐらいのボリュームだし、東京の安いラーメン屋の餃子だってこんなに気前がよくないと思う。中身はニラが多い。にんにくも割と感じた。ボリュームがあってもしつこすぎないが、私には1つか2つ分けてもらえば十分。
 は〜、満足。
 さて、次は喜多方の町を大ダッシュする仕儀に陥った経緯を…