で、8時間

 と、時間をやけに強調するけど(笑)、実はぜーんぜん苦じゃなかった(笑)
 だって、8時間(今は勤務開始を10:00にしてもらったので、17:00まで7時間)、食事中も含めて、1日ずーっと1人で本を読み続けるなんて、いつもの仕事と一緒だもん(笑)
 大きな病院で全部初診で3つの科にかかって、まあ8時間ぐらいならいいんじゃない。え、やっぱり私が異常?まあそりゃ、1日病院で潰すなんて、そんな年寄りみたいな生活してていいんかいとは自分でも思いますが(笑)
 8:40に最初の初診受付をして、最終的に会計と薬の受け取りが済んで病院を出たのが16:20。だから正確には7時間40分。
 家を出た時間と帰宅時間、9:00勤務だった頃と同じ(笑)
 時間がかかったのは、初診だと、科が変わるたびにいちいち1Fの「初診受付」に戻って「どこの科に初診」って申し込んで、カルテができるまで20分ぐらい待つし、待ち時間は産科で40分、内科で2時間(!)、泌尿器科で2時間弱だったから。
 でも、この待ち時間を引くと、結構診察にも時間かかってるでしょ。
 結論:今時、都会の大きな病院なら、「3時間待ちで3分診療」ってことはない。
 いやー。「大学病院」って、建物が古くて寒くて時間ばっかりかかって…と、あんまりいいイメージがなく、それで紹介状をもらって行くのを延ばし延ばしにしてたんだけど、実際にはまだ新しくてキレイだし、コンピュータのネットワークも進んでいて、患者さんが多いから時間はそれなりにかかるけど、イライラ感はなかったです。昔だったら「大学病院で1日に3科」なんてありえなかったでしょう。今は、本を読んで待つのが得意な人なら全然困らない程度の待ち時間だし、私も次回は3科とも時間をずらして予約を入れてあるので今回ほどは待たないと思います。
 そういえば何年か前に弟に、「病院はすっごく新しくなった」と聴いてました。某国立の医科と歯科の大学なんですが、ン年前に弟の卒業式で行った校舎の方はイメージ通りぼろくさいですが(笑)、病院の方は改築&建て増しして建物が2つ。まだ全体にキレイ。入院棟なんてすっごいビルになってる。
 採血・採尿室は「中央採血室」1つで、どの科を受ける人もそこでスピーディに採血できる。採尿はトイレですが、採血には番号札を取り、番号が表示されるなんて、銀行みたいでびっくり。
 ちなみに、医学部では東大の次ぐらい(慶○と鎬を削る?)、歯学部では日本一というレベルの病院。
 何と言っても、国立だからお金で入った人が皆無、とにかく頭のいい医者の集団なので、私立の医学部病院のように、「医者である」というだけで自分が何割か偉い、みたいな勘違いオーラを出している医者がいない。頭がいいのとは別、と言われもするが、いや、足りない分はお金で補えると思って受験する人と、実力だけで勝負した人とはやっぱり全く違う。
 あと、国立だからというだけでなく、最近は医療に関しても色々うるさくなっているせいか、必ず自分が名乗り、「はじめまして」と言うのも、人と人としては当然なんだけど、やっぱり驚いた。医者のみならず、看護師さん助産師さん、事務員なども全員、躾がいいことを祈る。
 本当に今は色々と、病院も変わっているんですね。それが都会からというのは否めませんが。
 国立大学も平成16年度から「独立行政法人」になったので、病院のHPにも、
「親方日の丸体質を脱し」
と書いてあり…
 って、今までそんなに親方日の丸体質だったのか!!!って思いますが(^^;)、まあ、脱して頑張って下さい。
 産科、腎臓内科、泌尿器科とそれぞれ話を聴いてもらい、特に産科では、何も言わなくてもこれまでの産院より、エコーも詳しく診てもらうことができ、ずっと「もうちょっと色々見せて欲しいのにな」と思っていたのが解消されました。今は胎児の心臓の中身(!)や臍帯の輪切り(!!)まで見えるんですよ。
 でも、昨日の記事でも書いたように、先端医療を主に担っている産科なので、幸せな妊婦さんよりは不妊治療とか婦人病とか、苦労なさっている患者さんの方が多い感じで、ちょっと腎臓が悪いぐらいの普通の妊婦が行って先生は拍子抜けしないかしら、とか、これから大きなお腹で待合室にいるのも申し訳ないような気も。
 しかし、何より、3科で同じカルテを共有して常に同じ情報を持っていてもらえる安心感は予想よりずっと大きかったです。
 結局、泌尿器でも、検査は一切無理で、薬を1つ足してもらっただけだったのですが(これは結局飲んでません)、どーも尿検査の結果を見る限り結石ではないのではないか、と。でもこれも、泌尿器科にも私のデータができたというだけでいいです。ちなみに泌尿器は患者さんに対して医者が少ないので待ち時間も長いのだそうです。高齢化社会で男性関係の患者さんもますます増えそうですしね〜。
 この病院は、初診の受付は8:30(診療開始は9:00)〜14:30なので、午前の診療は15:00頃まで終わりません。私も泌尿器科の診察室に入ったのが結局15:00近く。毎日毎日果てしなく患者さんが増え、医者はいつお昼ご飯食べてるのかしらと思いました。そういえば弟も忙しいと言ってました。「午前」の診療が午後半ばに終わると、非常勤勤務している病院に行ったり、当直があったりで、夜も忙しい。
 だけどやっぱり、医者は忙しくなろうとも、どんな小さなことでも、最初に大学病院に行き、通い続けるという多くのお年寄りの気持ちは、本当によくわかりました(うちの祖母も耳鼻科と整形外科に、わざわざ実家の近くのいい病院に来てます)。やっぱり大きなところの方が結局無駄がなさそう。私も、結果的には、行ってみてよかったです。