近くの個人か、遠くはないけど電車の病院か

 迷うなあ…
 結果から言うと、近所の産院からは、”放り出された”って気がするなあ。
 そりゃ、個人のところでもし何か(死亡例)あれば一発かもしれんもんなあ(いや、医者でもどんな調査機関でも庇い合いとかあるからこっちがそんなに心配してやる義理もないけど)。
 金曜日の妊婦検診で「やっぱり痛くて眠れない」と訴え、色々な可能性があるので、「すいません卵巣の大きさとかわかりますか?」と訊いて一応エコーで見てもらったり、外からでは卵巣の大きさは正確にはわからないので結局内診になったりと、診てはもらいました。
 だってホントに痛いんだもん。眠れないんだもん。
 もし卵巣が他の臓器を圧迫するほどの大きさで、それで脇腹や腰に痛みが出ているとしたら取るという手もあるが、ただ、もう今の時期だと、大きくなった子宮の裏側に入ってしまっているので(普段は子宮の両横っちょにある)、今がギリギリ、しかも、
ザパァーッと切らなきゃ無理だよ」
普段だったら下腹をちょっと切ればいいのだが、今だと相当大きく開けないと術野が確保できないから、お臍の上から、お臍のところは丸く迂回して、うんと下まで、正に「腹を真っ二つ」になるわけ(ちなみに帝王切開だってこんなでかくなく、今は20センチも切りません)。いや、でも、本当に取る必要がある大きさなら勿論傷の大きさなんてどうでもいいんですけどね。ええ。
 幸い、内診によれば、卵巣は元々腫れ気味だが他の臓器を圧迫するほどの大きさではない、つまり取る必要はないとのこと。
 で、定期的に来るらしい某超バカ医大の教授(但し、大学はバカだけどその教授は年代的にはその大学出身ではあるまい)と院長と2人で、
「(私の痛む場所を押さえて)これは腎臓ですねえ」
「腎臓だよねえ」
etc、もう、やめる気満々(笑)…つか話し合う前に内診台下げてくれませんかね。こっちは大股広げてんですけど。
 まあ、初めから、持病のある人間が産科オンリーの個人クリニックになんか来るべきではなかったのかもね、やっぱり。
 悪い産科じゃあないと思うんで、悪く取るつもりはない。
 「産科領域ではない痛みが出てしまって、かといってそれについては何の治療もできない以上、出産まで安心して妊婦生活を送りたいというのであれば、1つの病院で全部済むところの方がいい」
と院長が言うのも無理はない話で。ということで、早めに大きな病院で診てもらった方がいいということに。1つの病院に産科、腎臓内科、泌尿器科があれば、科同士の連携が取れて結果的には私のためにもいいというのはわかる。病室に婦長さんも来てそういう話をして、弟の出身大学の産科はオススメとも言われました。
 で、その大学病院に月曜に行って、分娩までそこでするかは保留したけれど、かといって、どうももう、産院には戻りにくいですねえ。無理に居続ける必要もないわなあ。
 人情的な気まずさはどうしても残るけれども、是非もなし。
 その大学病院も、電車で1本で15分、ドアツードアで40分ぐらいだから、決して遠くはない。でも、自宅から徒歩10分、しかも夜間・日曜診療ありのフレキシブルさには勝てません。ぶっちゃけ、初産だと陣痛が10分間隔になったら入院するんですが、その、陣痛の合間の10分で自分で歩いて行けてしまう!わけで。もし大学病院なら、勿論平日夜間や土日の診療はなく(但し24時間当直はいる)、当日になって相方がいなければ事故を恐れながらタクシーで行かなくてはならない。何かそれが怖い。
 あと、やっぱり個人の産院の方がメシは美味いし、退院の時に色々赤ちゃんグッズのお土産や、当座に使うものは全部支給されたり、入院だって保険証と母子手帳と印鑑だけしか要らない。本当に便利なんですよ。まあ、こういうサービスつまり経営手腕が見えてくると、腕や規模と究極の選択になるんですけどね。そういう意味では、大学病院の方にもうちょっとかかって色々確認しないとわかりません。戻りにくいのは確かなんで、大学病院の方もそこそこサービスがいいといいんだけどなあ。
 あと、産院の方のスタッフとも漸く顔なじみになってきたところだし、本当は、出産まで同じところに通い続けて、よく顔も知っていて話したこともあるスタッフばかりの状態で「お願いします」という方が安心なので、そうなれないのは残念。大学病院だと、産科の外来と入院棟が別で、見学の時にしか、実際お世話になるスタッフの顔は見られないんですよ。一番不安で時間もかかるところで、初めての人ばっかりというのは、まあ昔はみんなそうでしたが、今の時代では嫌かなあ。