ミッドタウン・とか

 ヒルズ、といえば、今日30日には「東京ミッドタウン」がオープンする。私の使っている駅にも看板を持った案内の人が立っていた。まどうでもいいんだけど。
 今の派遣先に勤めて最初の年、昼休みの確定申告のために麻布税務署まで歩いていく途中に、
「随分でっかい現場だけど、何作ってんだべ?」
と思ったのが六本木ヒルズ
 正に、作りかけのバベルの塔みたいだった。そして、その後ここを彩った事件は周知の通り。まあこのビルが悪いわけじゃないけどさ。
 いずれにせよ、渋谷だろうがどこだろうが、新しいビルができても入る店はみんなよくあるチェーンで、このヒルズも例外とは言えない。ヒルズだと地下の中華と、焼肉の「トラジ」と(どっちもそこそこ美味い)、「ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション」(ここは確かに美味い)と、雑貨の「レイジースーザン」(探しているものが結構見つかるし、贈り物選びにもいい)ぐらいか、行くのは。ヒルズで働いてるわけじゃないからあんまし中で動き回らないし、東京に憧れる地方の人、特に若い人には心底言いたいのだが、…飽きると思うよ、すぐ。今の東京の何もかもは、結局は作る側の望む消費に人間を巻き込むためにあるのであって、人のニーズになんか絶対に応えていない。多分こういう傾向は80年代ぐらいからじゃないかと思う。大体、何をするにもお金がかかりすぎだ。渋谷辺りをちょっと歩いて、「ただ椅子に座るだけでも絶対にお店に入らなくてはいけない」という状況を一度でも味わえば誰にだってわかるだろう。日本人はつくづく、「お金をかけずに楽しむ」ことを忘れさせられてきた。ヒルズは、できて最初の正月に来たのが初めてだったけど、その時既に、「遊び場なんて自分で探さなきゃやっぱだめだなあ」と思った。
 で、もひとつ。
 この1、2年、お昼を買いに出る時に、日々大きく育っていくのを眺めていたのが、「東京ミッドタウン」。
 (こうやってどんどん空に向かってでかいのがおっ立つって、東京全体がイ○ポ恐怖か?(笑))
 まその中身や住民なんぞには興味がないんだけど、1つ気になるのは、セレブタウンに相応しく、入る病院も超有名ということ。
 アメリカでは国内最高の顧客満足度を保ち続ける「ジョンズ・ホプキンズ・ホスピタル」の日本支店?みたいなのが入るのだ。
 この場合の顧客満足度というのは設備とかデザインとかではなく、本当に腕とケアの良さだというのは私も本で読んだことがある。
 ミッドタウンに通ってる人とか、住んでる人はこのいい病院に通うのか〜。
 ところで、この病院には、産婦人科ってあるのかなあ。あったらこれも立派な超セレブ出産かも。(いや、落ち着かないかこんなところじゃ…)
 そんなにいい病院ちゅうなら、もっとこんな客層の限られるところじゃないところに作って欲しい気もするけど、それがセレブってもんなんだろうな。
 ホントの金持ちは、医者に知り合いがいるからどこの病院だっていいんだけど(笑)