ひと〜りあじやん
人は暇だと保存食作りや調味料作りに手を出す。
昨日から、以前仕事で使ったエスニック料理の楽しい本をめくっていたら、丁度冷蔵庫にある材料だけで作れるものがあったので1人で作って食った。何だか異様にアジアンというか、辛いものが食べたくなったのよね。
タイ料理屋に行けば必ず頼む「パッ・タイ」。タイ風甘い焼き蕎麦。麺は太めのビーフン。うちにある余ってるビーフンは普通の細いやつだけど気にしない。ニラの代わりにキャベツの繊切り。干し海老がないので頂き物の桜海老。もやしはないのでパス。
何と言ってもこの料理、ソースが酢・ナンプラー・砂糖だけなのだ。
タイ料理では不思議なことにこの3種+唐辛子、そう、砂糖と唐辛子が同時に存在するソースが美味い。タイ料理と言えばココ、と思っている「バンタイ」(新宿、渋谷)でもいつも食べるタイ風さつま揚げのソースもそうだ。
水で戻したビーフンを炒めてソースを絡め、炒り卵を作って混ぜて出来上がり。
いんやー。美味いね。具は卵以外全部違うんだけど、このソースで本当に本物の味。
更に、ヒマなのでTVを見ながら「サンバル・ソース」を作る。これはインドネシア風唐辛子ソース。
ナンプラーやニュクマムぐらいならスーパーでも売っているし我が家にも常備しているが、このソースぐらいになると専門店でしか手に入らない。しかしこれも材料は全部家にある。唐辛子、ニンニク、玉ねぎ、酢、油(ごま油を使用)、塩。うまみ調味料もとあるが使わない主義なので不使用。海老醤などが入った既製品もある。
で…
本当はミキサーを使うのだが、家にはないし、フープロは数ヶ月前に壊してしまった。なので、写真の、インドのスパイスつぶしに久々にご登場願った。これも以前仕事で使ってそのままもらってきたもので、真鍮製。マジで凶器になるので取扱注意。すりつぶすというよりはゴンゴン叩き潰すのに適している。
水で戻した赤唐辛子12本(!)。レシピには20本とあるが家にはこれしかなかった。これとニンニクと玉ねぎをみじん切り。赤唐辛子を最初に、潰す!潰す!潰す!!だってヒマなんだもん(笑)
すると、写真のようになる。どーですか、この禍々しさ(笑)
そこへ玉ねぎを入れて、潰す!潰す!潰す!!
残りの材料も入れて、更に潰すこと20分。
かなりなめらかにはなってきた。
だがこれだけでは終わらない。
鍋に入れて、一度沸騰させ、更に弱火で2時間。ちょっと量が少なめなので手抜きして1時間。
とーぜん、激辛ソースの出来上がり(笑)
100ccちょっとぐらいですかね。
勿論、ちびっと使うだけで十分。
余りに腹が減ったので、このソースをほんのちびっとに、酢で溶いて、砂糖を加えた何故かタイ風甘辛酸っぱいソースをご飯にぶっかけて食う。
うーむ。アジア風ごはんだ。美味。
しかし…
ひとりではちとつまらない。
ちなみにこのサンバル・ソースは、かの有名なインドネシア風チャーハン「ナシ・ゴレン」の味付けにも使うのだ。このナシ・ゴレンも大好物。いずれ作ります。
今回お世話になったのはこの本。新しくはないですが情報は勿論写真もきれい。材料店のデータも揃ってます。
アジアンテイスト―素材を知ればもっとおいしい