WMP不気味体験

 WMPと言えば、前のマシンを使っていた頃、修理に出した時に、非常に不気味…いや…正直物凄くきしょい体験をした。
 DVDプレーヤー部分だけが壊れてしまい、メーカーのサポートに電話して引き取ってもらって、1週間ほどで戻ってきた。壊れた部品だけを入れ替えればいいので時間はかからなかったのだろう。
 修理に出す前には、勿論PCの中身は空っぽにしておいた(データをそのままにして出してもいいけど、修理中に消える可能性はありますと、依頼書に書いてあった)。 
 勿論、WMPも、入れた曲を全部消して出した。
 が。
 戻ってきたPCでWMPを開くと…
 空にして出したのに、全く知らない曲が入っていた。
 しかも20曲ぐらい。
 しかも、全部アニメオタク系。
 私にはせいぜいタイトルでそれとわかる程度だが、もう全部が、アニメのテーマとかイメージソングとか。しかもそのアニメってのが萌え系っていうか(当時はそんな言葉なかったけどね)。いかにもオタク系作品の。
 壊れたのはDVDプレーヤー部分である。従って「修理後の動作確認」でも、WMPに試しに曲を入れてみる必要はない。音声が出るか確認したいなら、交換したDVD部分に何かDVDを入れて再生してみればいいのだし。
 だから、誰か他の人が修理に出したPCの中身を一旦抜いて修理して、戻す時に間違えて私のPCに入れてしまったのかもしれない。これならまだマシだ。間違えられたもう片方のPCの持ち主は不運だが。しかし、だとしても、恐らくは抜く時は一括してバックアップしたであろう誰かのPCの内容のうち、WMPの中身だけが私のPCに紛れるなんてことがあるのだろうか。
 そして…
 最も恐ろしい可能性は。
 「アニメオタクの修理担当者が私のPCを、短期間とはいえ私物化し、復帰し忘れて返送した」。
 更には、これだとすると、1週間のうち、配送に往復4日だから、我がマシンが修理工場にいたのは実質3日。そんな僅かの間も耐え切れないほど、自分の好きな歌が聴きたかったのか。他人のマシンに入れてまで。
 いずれにせよ、後の2つの可能性のどっちでも嫌である。特に曲のラインナップが。 
 こんなこと、しょっちゅう起こるんですかねえ。起こらないと思いますけどねえ。
 まさかこのメーカーの、この修理工場は、自分が担当するPCを、修理期間中は自分の好きなようにも使っている(つまり私の場合は、作業中のBGM再生機代わりに使われた)なんてことが日常的に行われているわけは…ないと信じたい。
 ちなみに、大変に有名な、家電も作っているメーカーである。
 しかし、凶暴な私にしては、結局、何の抗議もしなかった。
 チカンに遭うと却って声も出ないと言うが、正にそれで、呆気に取られるし不気味だし、正に汚された気分で、抗議の電話も思いつかなかった。