よしこちゃんよみよちゃん

 えー、うちのは、例は枚挙に暇がないぐらい、とにかく外面(そとづら)がいい。
 外面良し子ちゃんの空気読み代ちゃんである。
 そもそも、7月28日(山田風太郎江戸川乱歩の命日)に生まれる、には1週間遅れてしまったけど(そもそも8月10日が予定日なのにそれを望むのが無理(笑))、ちゃんと、「丁度このあたりだといいな」という日に生まれてくれたり、(中略)、こないだは、小児科検診の前日に、手足や身体が剥け変わっても最後まで赤っぽかった顔もきれいに剥けて全身色白ちゃんになったし(両親色白なんだから黒かったら困るんだが)。その他、心配を始めると途端にその心配が解消する、の連続。
 目下、平日は毎日のように来ている母はこの初孫を溺愛中。で、この母の前でも調子のいいこと(笑)。母が席を外したほんの僅かなスキにでっかいのをやらかしたり(今日も母が来る直前に生涯初の「後ろ漏れ」をやらかした!!)、今日なぞは、寝ていたくせに、母を玄関で見送って戻った瞬間にギャン泣きを始めたり…(眠くって眠くって、1時間でも寝ようと思ってたのに…)。
 妹が来てた時も、妹が抱っこすると、この上ないほどいい顔しやがる!
 ホントに、調子いいよなー。
 今からそんな空気読みすぎると将来苦労するぞ?って、今そのせいで苦労してんの俺じゃん!
 ああこれからも、よそ様には実に「いい子」と呼ばれ、母にだけは苦労をかけるのかい…
 まあ、私の母、つまり祖母の前でご機嫌なのは、祖母がいることで私にも余裕ができて子供自身もほっとするからだろうとは思う。孫を溺愛している母がいる間に私が家事をすることができたり、母が細かな家事をどんどんやってくれたりするお蔭でどれだけ助かっているか知れない。親は子供を愛していながらも、他にすることもあるのでどうしても2人きりだと不本意な接し方をしてしまうことも多々ある。私が時間を気にせず子供に付き合うことは大事だが、それだけでは家の中が大変なことになってしまうのも事実だ。流石に、フローリングが明らかに埃だらけになったり、ロクなものが食べられなかったりでは、こちらもたまったものではない。やはり子育ては最低でも親1人の協力は不可欠である。
 また、母が言うには、お客さんが来ている時に機嫌がいいのは、普段から満足しているせいだという。来客時に限ってぐずって親に迷惑をかけてやろう、という子は普段余り満足していないのだとか。一概には言えないが、普段一応満足させていないつもりはないので、そんなもんだろうと私も思う。(私自身は、母に可愛がられていても常に不機嫌な子供だったらしいのだが)
 外に連れ出すと途端に機嫌が悪くなる、という子供よりはどれだけマシか知れない。
 誰に似たんだろう。
 私は外面も内面も悪いし、旦那は裏表なく空気読みすぎ男なのだが。