JUDGE!

 終わっちまいましたね〜、NHK土曜ドラマジャッジ〜島の裁判官奮闘記〜」(全5回)。
 いや、終わったものを紹介するつもりじゃなくて、本当は第1話を見た時点で宣伝しようと思ったのに、その暇がなかったんだよ〜ん(涙)
 公式サイト
 http://www.nhk.or.jp/dodra/judge/
 これは、本当は「上海タイフーン」を9月から放映の予定が、主演の木村多江さん懐妊で撮影が延期され、前倒しで放映になったもの。松尾敏伸君が出ているというのを知って見始めたら、何のことはない、主人公がこれまた大大大好きな西島秀俊さんであったという、超パラダイス♪なドラマでした。
 詳しくは公式サイトを見て頂くとして、全5回ながら流石国営放送、1回1回が長いのでなかなか濃密に楽しめて、やや「島の生活バンザイ」過ぎるところはあるにせよ、いいお話ばかりでした。 
 法曹ドラマの主人公といえば、まずは正義の裁判官が多く、次いで「HERO」が先鞭をつけたであろう検事もの。そして、このドラマでは、不器用だが一生懸命な裁判官=西島どの演じる三沢恭介判事補。大阪で知的裁判権を扱うセクションでバリバリのエリートとして鳴らし、何事も効率効率、仕事に没頭する余り妻との間には溝が…
 そんな彼が、病魔に倒れた親友の代わりに、「大美島」(奄美大島がモデルなのは明らか)に転勤(裁判官は転勤族なんですね)。島では生活のペースから何からしてまるで違う。戸惑いつつも全力投球、やがて、失われかけていた家族の絆も…。このテの人情ドラマのパターン通り、やや「島の人はいい人」「都会の人は悪い人」という類型的な描き方や、「そんなに毎回うまくいくかいっ!」という点はありますが、とりあえずは5回で5つの事件を解決し、2年の任期はあと1年―――というところで終了。何と言ってもこのキャラは、どこまでも自然体な演技で知られる西島どのの魅力に負うところが多かったです。
 また、裁判官とは具体的にどんな苦労があるのか、裁判所の中がどうなっているのかとかがわかって、「裁判」が身近に思える、というメリットはあったでしょう。愈々「裁判員制度」なんかも導入されますしね…。私は国営放送の番組は常に国家の状況と関わりがあると思ってるので、穿った見方かもしれませんが。ただ、あくまでこの「身近」というのは、やはりあの小さな島の話だからだと思います。大都会ではまた全く違うでしょう。
 NHKのことですから再放送はあるでしょう(笑)。その際はドントミスイット。
 話を戻すと、松尾君は、島の裁判所の書記官・泉孝行役で、かな〜り〜、無理が〜、ありますが〜、こういう〜、島のイントネーションで〜、喋ってえ〜、おりました。
 ちなみに、恭介の、病気のために転勤できなかった無二の親友を演じていた北村有起哉氏は、こないだ「SP」でテロリストのリーダーでした(笑)