ケネス・ブラナー監督版「魔笛」

 魔笛
魔笛

 …優れたものと優れたものをくっつけても優れたものにならない、の例(笑)
 ケネス・ブラナー魔笛を足して、どーっしてこーなっちゃうんだーっ!
 いや、ほめる人もいるだろうけど。
 「モーツァルト魔笛を、第一次大戦前夜に置き換え」ってだけで…うーんorz
 しかも原語(ドイツ語)じゃなくて英語ってだけで…う゛ーんorz
 (この、英語ってのは、「アマデウス」でもコケたけど、歌手の皆さんも普段ちゃんとドイツ語で歌ってるものを英語で歌えって言われて大変じゃなかったですかねえー)
 うー。
 わからん。
 見たけどわからん。
 いや元々わからない話なんだから、もー、音楽だけ、ちゃんとドイツ語で聴かせてくれる?って気分ばっかり。
 映像と歌が合わないし〜
 英語になってるだけじゃなくて、歌詞変えてあるし〜(某作詞家K内さんだったら絶対怒るぞ(笑))
 もー、あのね!余計なことはしなくていいから!
 モーツァルトはね!「魔笛」はね!そのまんまでいいから!
 そのまんまでよくわからないんだけど、その、わかんないままでいいから!
 平和とか戦争とか持ち出さなくていいから!
 …はあはあはあ。いつもそれだけ思うなあ。余計なことしてる「魔笛」を見るたびに。
 (元々、オペラの演出で私が一番嫌いなのは、「現代に置き換え」だから。観客をバカにすんじゃないよ!現代に置き換えないとわかんないと思ってんのかよ!…斯様に(いや、ブラナーは違うけどね)、「演出」とは屡、見るものを滅茶苦茶ナメてる時があるのよね(繰り返すけどブラナーは違うよ))
 歌手も演奏も、悪くなかったのになー。
 特に、ザラストロのルネ・パペはもー、”ザラストロ役者”だからねー。昔、この人でいい「魔笛」をBSで観ましたよ。あれが私の「魔笛」の、日本で上演された「NPO法人みんなのオペラ」版に次ぐベストです。
 うーん、「ヘンリー5世」はよかったのにな…。
 ヘンリー5世
ヘンリー5世
 (ブラナーは、最初の奥さんがエマ・トンプソン。その後一時期同棲していたヘレナ・ボナム=カーターは現在ティム・バートン監督のパートナーで、「チャーリーとチョコレート工場」や「スウィーニー・トッド」でもおなじみ。彼がサポーターである「トッテナム・ホットスパーズ」はかつて、元ドイツ代表監督クリンスマンが在籍していた。以上小ネタ)