柳家小三治『落語家論』(ちくま文庫)

 落語家論 (ちくま文庫 や 35-1)
落語家論 (ちくま文庫 や 35-1)
 いやーこれはよかった。久々に小三治師匠のエッセイ。といっても、出版順ではこれが初エッセイ集らしい。
 落語家論というタイトルの本にこう言うのも変だが、確かに、全体として、素晴らしい落語家論になっている。
 最近の、物事に「筋を通す」ということを知らない若手に!
 落語家は声がでかくてわかりやすいのがいい落語家だと思っている初心者・にわかファンに!
 是非読め!!!と、言いたいっ!!!
 …あと、この本に「タレシカ」という用語(但し小三治師匠の造語)が出てくるのですが、これを見て何のことだかわかった人は”通”。私も見てすぐわかりましたぜ。で…その章は、どっかの脚本家に読ませたい気もしましたね。…まあいいや。薄れるべき記憶はわざわざ繋ぎとめる必要もないわ。
 ↓こちらも、すんごくオススメなんだ!「まくら」というタイトルの本に本当に枕が表紙っていうのも好きだ(笑)
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