実の所最近。

 不幸続きである。
 1)図書館で借りた本を子供に破られて弁償。
 でも、これも、こちらが悪いとはいえ、どうも後味の悪い話で。
 奥付1枚が切れただけなのである。こんなん、黙ってブックポストに返す奴の方が多いんではないだろうか。でもって、正直に申し出た人からは、簡単に直せる破損であるにも拘らず金を取る、つまり弁償させる。う〜ん、何だかどこかで聴いたような、「取りやすい所から取る」、そんな感じだ。
 黙って返すのがいいとは言わない。だがどうにも腹が立つのは、1ページ破れたのを修理してあるような本はいくらでもあるし、汚れていようがページが抜けていようがそのままの本は沢山あるのだ。
 だから、
 ・破損したのに黙って返した人間を特定するため、返却手続きをする前に、本をよくよくチェックし、黙って返したと思われる人間には連絡する
 ・黙って返された破損・汚損本も、程度に拘らず全て買い直す
 ということをやってから、あの程度の破損でも弁償しろと言え、と言いたい。税金で買った本を利用者が破損した場合、弁償するのは正しいことなのだろうが、一方では、そもそも税金は我々が払っている。「図書館の本はみんなの財産です」と、本に挟まれるしおりには書いてある。さて、堂々巡りである。
 どうもこう、自分が悪いとはいえ余りにも杓子定規な、まるで正直に申し出た人間の足元を見るような対応をされると―――「刑務所に行った方が再犯率が高い」とか、「新しい犯罪は大抵刑務所で憶えてくる」とか、そんなことも、実体験した気分である。
 本当はいけないのだけれど、今度同じ程度のことを子供にされたら(いや、もう子供の手の届かない所には置いてるけどね、万が一)果たして私はまた正直に申し出るだろうか?
 ちなみに、「新本で」とは言われていないし、悔しいので、図書館を出てすぐ最寄のブックオフに電話をかけ、在庫を確認し、ベビーカーの子供が不機嫌なので一旦家に帰って子供をおんぶして、そのブックオフに行って、100円のものをポイントでタダで買い、また図書館に戻って渡した。
 で、その、破ってしまった方の本は、くれたのである。
 結果、私は、タダで本を1冊手に入れたことになってしまった。
 そもそも、買うほど欲しい本じゃないから借りたのに。
 結局誰が一番正しいのか何がどうなっているのか、よくわからないことになってしまった。
 2)ビールの缶を右足の小指に落とした。
 これは前にも書いた。運悪く、薄手の靴下の時に、缶の角を落とした。幸い骨折はしなかったが、1週間以上経ってもまだ痛い。当時は相当に腫れた。
 実はその少し前にも、洗濯洗剤の箱を、それも角っこから左足の指に落として出血。
 どうも、最近怪我が多いのである。
 3)図書館の貸出カードをなくした。
 バッグを替えたということもないし、あちこち心当たりは全部探したし、該当する日に立ち寄った場所には全て問い合わせたが、なかった。…認めたくはないが、どこかの路上に落ちていると考えるほかない。
 貸出カードをなくすのは2度目。まあ、どこかに自分の本名が書かれたものが落ちているという気持ち悪さの他は、実害はない。リクエスト中の本も、本が届いたというメールお知らせの登録も、全て新しい番号に引き継がれるので、自分はカードを作り直す以外何もしなくていいのである。ただ、本を借りていると作り直せないので、やっと今日で、借りている本は全部返した。明日、作り直しに行くつもり。
 …斯様に、短期間に怪我やら失くしものやらと、マジでお祓いでもした方がいいんじゃないかというような、近年なかったような不幸不運が続いているなぁと思っていた挙句、大火傷である。
 つらつら考えるに、やはり、集中力というものがなくなっているんだろうなぁ。出産以来この方、まあ子供がいる人はわかると思うけど、何一つとして、焦らずにやれたことはないのだ。
 つくづく、もうお嫁に行っていてよかったなぁ。未婚だったら、「もうお嫁に行けない!」というぐらいの大きさである(勿論古典的な物の例えであり、そういう人を貶めるつもりはありませぬ)。さて、どの程度治るやら。