TGT・ZATTO

東京ゴーストトリップ Vol.1
東京ゴーストトリップ Vol.1
#1
 導入としては良し。
 ゲストはちょっと内輪というか狙いすぎ。この人の演技は悪くないんだけど。 
 主役2人、アクションいい。毎回のアクションシーンが楽しみになる出来。
 長兄、些か硬いがこれが後々慣れてきていい感じになる。
 しかし以前にも書いたが、次弟、この撥ねられ方なら普通は即死。でも従兄の表情がいいから許す。これが後の種明かしでも効いてくる。
 (注:「従兄」は「次弟」から見ての続柄。「長兄」から見れば「従弟」。但し、2人は同級生で、どちらの誕生日が先か知らないので、仮に次弟を下としている)
#2
 原作の第1話。
 何故生霊に触われるのか、しかも霊は見えないはずの次弟が普通に一緒に行動している…
 最終回は明日なのだが、この生霊君には、是非、復活するなり、このまま居座ることを決めるなりしてほしい。
東京ゴーストトリップ Vol.2
東京ゴーストトリップ Vol.2
#3
 一同の幼年時代の回想初登場。
 3人が子供の頃から最強トリオを組んでいたのはよくわかったが、霊が見えない次弟のしていることは何なのか、CG映像を見ていてもちっともわからない。まだ、#7での、見えなくても従兄の指示通りとっつかまえるというシーンならわかるのだが。
 次弟の「笑う所じゃねえ」には、ぶっきらぼうだが人の気持ちに敏感な彼の優しさと、同時に、照れ屋が過ぎて礼を失してしまうこともある従兄への手綱引き締めの意味もありか。しっかりしてるねえ(笑)
 しかし分家、いい奴である。師匠も実にカッコいい。しかし…あの齢で師匠と生き別れてしまったのなら、それまでに分家は師匠から一体何を習ったのだろう(笑)。だけど、逆に言えば、ろくに教えを受けてもいない人をいつまでも心で死と仰ぐ、実は一番純な奴なのかもしれないなあ、分家。
#4
 面白い回だった。
 登場する能楽師とその母親のモデルがわかりやすすぎ(笑)なのは本題ではなく。
 従兄が「目覚め」ていく回。次弟とのコンビもしてやったりというほど小気味良い。前回の分家登場で既に俄然面白くなっているのだが、この回あたりから主役コンビの切れ切れっぷりがノンストップに。
#5 
 神回。
 嫌いなネット用語を敢えて使ってしまうほど。
 初登場の末弟、実際14歳に見える(笑)
 冒頭のシーンは関内ホールから関内駅に向かう大通り。3年前の震度5の地震の時偶々このホールでミュージカルを観ていた真っ最中で、ミュージカルはそのまま続き、終わって全く情報が入らないまま駅まで歩いたからよく憶えている。末弟がチラシを配っているのも、このホールの前。カメラが引いてオブジェが見える前に、ドアの形が独特なのでわかる。
 内田春菊がゲストでSMシーンというのは、ややスタッフの悪乗りが過ぎているか。
 クライマックス、素晴らしい。哀れ末弟、割って入る余地なく玉砕!諦めろ(笑)
 口寄せ場面はこのあたりからバリエーションが出てくる。
 コンビの神っぷりは次回でも遺憾なく発揮される。
#6 
 これも素晴らしい回。
 ナイスショット、後半開始4分15秒。
 口寄せはお急ぎバージョン。これまた2人に見せ付けられてこっちがあてられてしまうぐらいだ。
 話もなかなかよかった。
東京ゴーストトリップ Vol.3
東京ゴーストトリップ Vol.3
#7
 ゲストサイドからの感想は既にブログに書いたので今度はレギュラーサイド。
 一番人の心に敏い次弟の性格がよく出ている回。ギャンブル好きな従兄にも見せ場。#3から徐々に強まり始めた従兄の使命への自覚が後半よく生かされている。ゲストキャスティング、物語運び、全てにバランスがいいゆえに、ラストが一番感動的にまとまった回と言えるかもしれない。
 しかし、ゲストが払った、スポーツバッグ一杯の札束は一体どこに行ったのだろう…あれは一番まともに払われた報酬だったのに。あれだけあれば固定資産税(原作)だろうが相続税(母親は死んでないのにドラマの解説ではそうなってる)だろうが借金だろうが返して余りあって、焼肉でも何でも食い放題だと思うのだが。都合よく金の消えるドラマだな(笑)。…いやきっと海兄がこっそり貯金しちゃったとか?
#8
 長兄にスポット。大詰めに向けて一休みと言えなくもないが、長兄は何やら覚悟しつつある様子。
#9
 これも素晴らしい回だった。
 世の中の歌やドラマは、結局は愛や恋が至上だと主張して終わる。しかし、愛や恋を超える友情が存在する!ということを見事に示した回。ゲスト2人も実にハマリ役。特になすび。セリフもリアルで、脚本家はもしかして以前にそういう業界を取材したことがあるんじゃないかと思った。神崎役もよかった。本当に、昔このみが思いを打ち明けてさえいたら、早くに死ぬ運命は変えられなくても、それまでに幸せに過ごせたかもしれないのにとせつなくなる。
 そうそう、分家、やっぱりいい奴だ。みんなに”ナイスファイト!”
#10
 この回のゲストヒロインが一番好き。
 脚本が男性で、やや男性に都合のいいヒロインではあるものの、いい話だった。ちなみに口寄せ最中の次弟の”女っぷり”は、素と全く違和感がない(笑)
 今回もアクションよし。
 しかし叔父さん、それはないよ〜。
 この叔父さんと従兄の父の関係も気になるのだが、そこまでは描く時間がないのが残念。
東京ゴーストトリップ Vol.4
東京ゴーストトリップ Vol.4
#11
 既に書いたのだが追加。種明かし開始の回。あと2回頑張れ従兄!と思う。
 ガクさん、「お父さん」としての登場シーンはほんの数秒なのだがとてもカッコいい。この人を起用したのが作品の大きな魅力である。
#12
 これも既に書いたのだが追加。
 「キムチを買っておいて下さい」という生霊君に、「そのキムチを食べる時は、白いベストは脱げよ…」と心底思ってしまった(笑)。
 以前、(これも横浜だ)「ホテルニューグランド」発祥の「ナポリタン」を取材するニュースで、レポーターがよりによって真っ白なセーターを着ていたことがあったのだ。何も起こりはしなかったが、レポーターが食べている間、気が気ではなかった。スタッフももうちょっと考えてやれよ…と思った。そんなことを思い出した。
 死神になることを受け入れた人間に対し、なりたくないからならないと抵抗する面々の方がよっぽど筋が通らないと思うのだが、このあたりも帳尻が合うことを明日の最終話に期待しよう。
 愈々東京は明日が最終回。残るは1週遅れの北海道のみとなった。