そういうわけで

 なかなか見応えありました。

 画家の肖像画山口晃さんが担当していて、1階で原画が見られたのも嬉しい誤算。
 http://www.kokka-gaiden.jp/?cid=26
 新聞記事にもなってます。A日ってのが気に入らないけどな。でも同じA日でも、悪夢の「大○博物館展」とは大違いだったわ。
 http://www.asahi.com/kokka/topics/TKY200807310188.html
 有名な絵ばっかりで、わかりやすかったといえばわかりやすかったです。教科書的っていうか。特に歌麿なんてほとんど、何かしらで見たことある役者絵。
 あああと、襖絵、屏風絵中心つまりデカブツばっかりだったんで、細かいものを見なくて済んだのもよかったな。最近とみにトシだと思うので。
 珍しいものを本邦初公開!とかいう、いわばいつもの「展示会」っぽい売りではなく(勿論、最近発見された作品もありましたが)、有名な画家の有名な作品で、展示数もさほど多くはない。でも、「対決」という企画の勝利ですね。一本骨が通った感じで、自然にまとまりのいい内容になってる。対決、見比べようと言われてみれば、各人の好みがはっきりしたり、同じものでもこんなに表現方法が違うのかとわかったり、楽しみ方色々。
 各「対決」とも、そんなに私は詳しくないのでそれぞれどっちにも軍配は上げられませんが、唯一、「風神雷神」対決は、光琳よりも宗達でした。光琳のは、きれいに、きっちりまとまりすぎてて、宗達のような広がりや躍動感を感じないのです。
 (あと、「仁清vs乾山」は、解説を読んだら、全然関係ない方向で1人萌え。仁清の師匠は、僧侶にして茶人の「金森宗和(そうわ)」!そして、乾山は、京都の「いぬい」の方角に窯を構えたためにこういう号にしたとのこと。「いぬい」に「そうわ」…すみません。)