京極夏彦『邪魅の雫』(講談社ノベルス)
邪魅の雫 (講談社ノベルス) | |
京極 夏彦 講談社 2006-09-27 売り上げランキング : 31378 おすすめ平均 正統派ミステリ小説。連鎖殺人事件 榎さん。 このシリーズが読めるだけで幸せ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
既に分冊文庫版が出ている初期作品とか榎木津もの?と違い、こちらはノベルスのままなのですぐに借りられました。あれ。ということは、本当にノベルスの「弁当箱」で、つまり授業中にこっそり早弁する姿勢で(したことないけど)読んだのって、これが初めてか?確認したらやっぱりそうだ。長かったな(笑)。そう、確かに、噂通りの、読んでる間本を保持するのが大変な本だった(笑)
『塗仏の宴』が、あくまで個人的にですが、煽り文句の割にはちょっと「え?これだけ?」感があったのですが、今作の方がすっきりしてたかなあ。事件の1つは無茶苦茶地元で起こったし(最寄の警察署が管轄です(笑))。犯人というか張本人は途中でカンと推理でわかったんですが、それが確かめられてもちょっとやるせなかった。わかっていたなら榎木津さん、何故もっと早く…
個人的には、最初の方の、初めて出した本に対する批評に凹んでいる関口君を諭す京極堂の言葉にいちいちごもっとも。京極先生ご自身の体験も入ってるのかな(笑)