回れない科博!

 
 さて、昨日は隣県の妹んちからの帰り、どうせ乗り換えで上野で一回降りるんだからと、科博へ行ってきました。
 月曜の朝の情報番組で、「国際博物館の日」に合わせ、昨日は常設展がタダだと聴いたので。勿論特別展がタダなわけないのは知ってました(笑)。
 それに、正直な話、人の集まる所に行けなくなるのももう時間の問題なので、行っちゃえ!と。
 南半球の恐竜という特別展をやってる、とこれも同じ情報番組で言ってまして、なに!知らなかった!と。
 そういや、子供は科博デビューでした。平日に2人でひっそり。 
 チケット買って地球館行って、でもベビーカーの貸出は日本館(ここがメインなんでしょうな)ってことで左に曲がってエスカレーター降りて総合受付へ。
 でも、途中で丁度「シアター360」の上映時間がもうすぐだっていうんで、ベビーカーを借りる前にそっちへ。これ、以前SGA様たちと行って面白かったので、是非子供にも見せたいと思っていたんです。
 が…
 最初に流れる、「愛・地球博」の時に使われた、色々な生き物が出てくる綺麗な映像で子供が泣き出してしまいました。以後は端っこで見ました。その後の、毎回変わる特集映像でナレーションが流れると泣かなくなったので、多分、最初の方は、映像には楽しそうだったのに、音が大きくて怖かったみたいです。確かに、あそこの音楽、大人にもちょっとうるさいなあ。(子供はまだ幼稚園児ぐらいまでは大人ほどの視力はないですが、音には生まれた時から凄く敏感なものです。)
 今回の特集は恐竜で、沢山の恐竜が生きていた時の推定CGで動きます。ああ、人間がいない地球って、何て美しいんでしょうね。以前ETVで短い帯番組か何かでこういう映像を流していた時があって、見るたびに見蕩れてましたよ。人の姿も言葉も聞こえず、地上には恐竜が、空には翼竜が悠々と飛び、古代のシダ植物が茂り、どこまでも青い海の地球。自分だけその頃に戻って、ちょっと過ごしてまた帰ってきたい(笑)。子供を宥めながらでしたが楽しかったですねー。このシアター360っつうのは球形のスクリーンに全方向の映像を流すんですが、端っこで見てもすぐそばから恐竜が出てくるんで迫力ありました(笑)
 あらためて総合受付で名前を書いてベビーカーを借りて、今度はエレベーターでまた地上に出て、特別展の入り口からは裏へ案内されてエレベーターに乗せてもらって地下へ。
 が…
 このベビーカー、タイヤ、特に後輪が、左右に動かない…
 途中からは前輪も左右に回らず…
 曲がれないベビーカー…
 ホンマ。マジで。ここのが全部そうかは知りませんが。だから曲がる時には後輪を持ち上げて…。子供が毎回前後に吹っ飛んでました。ごめんよ。
 展示は…
 うーん。すいません。南半球でもそんなに恐竜の格好って変わらない(^^;)。あんまり有名じゃない恐竜の骨格が一杯あったし、珍しいでしょうけど…(子供いるとやっぱ集中力殺がれるんだよなあ)
 翼竜の頭の復元模型はなかなかアバンギャルドでした。子供の皮膚片が残った卵の化石、なんてのには切なくなるなあ…。
 顔のでっかい復元模型なんかも、子供は特に怖がってませんでしたね。怖いっていうイメージ自体まだないからでしょうが。以前、風祭の「生命の星地球科学館」では、暗い館内で泣いたりぐずったりしてさんざんだったのですが、今回は暗くても平気でした。前回はまだ1歳にもなってなかったもんなあ。水族館では平気です。
 そうだ、骨の化石に触われるコーナーが、例の「第2会場」にありまして(毎度めんどくさいですなこの移動)、さわらせてきました。台が高すぎて、子供を持ち上げたら台に乗っかっちゃいましたけど。ものすごいテッカテカに固めてあって、あんまし本物っぽくなかったのが残念。
 中は撮影OK(フラッシュと動画はだめ)なので写真は撮ったのですが、ほとんどデジカメ。ベビーカーの上じゃこっち向かないし、タッチコーナーで放してやれば走り回ってるし…多分ろくなの撮れてない(T_T)。
 まあそんなわけでざっと見てきました。
 でも、シアター360のナレーションにもあった通り、恐竜は、見つかって名前がつけられた分のまだ何千倍もの種類がいたといいます。南半球の恐竜の研究も始まったばかりです。調べても調べても追いつかない途方もない世界がまだあるなんてこと自体、ロマンじゃないですかぁ。天文学にしろ古生物学にしろ、人類が色々なことを解明し終わるのと、人類が滅亡するのとどっちが早いかっつったら、答えは自明ですな。そしてそれでも、人は調べることをやめないんですな。