9/15その2

 篠田達明『にわか産婆・漱石』(文春文庫)
 4編収録の短編集。「本石町長崎屋」には”アノ人”が登場するのですが、鍵を握ると言えば握ってますが、わかりにくいことすなぁー!という役です。
 内田康夫『斎王の葬列』(新潮文庫
 

斎王の葬列 (新潮文庫)
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新潮社 2004-10
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 こないだTBSでドラマ化してた(この、沢村バージョンが好き。他局の奴は家族のキャスティングがひどい…余りにも品がない…)ので、借りてみました。ドラマ版の方は、登場人物を整理したり「映画のロケ」を「舞台公演」に変更したり、出てくる具体的な金額が変わっていたりと、まあ2時間にまとめるために必要な処理をしてますね。
 ただ…ごく当然の処理なのに、そうすると何故か所謂よくある「2時間ドラマ」になってましたね〜。
 だから多分、ドラマ化というのは骨子を残すものだから、やっぱり作家の個性とか良さは、骨子以外の部分に濃いのかなあと思いました。2時間ものといえばお約束の「過去の因縁」「出生の秘密」エトセトラも、どう不自然でなく、ネタを少しずつ出して引っ張るかとか、作家はそれぞれ工夫してるはずなのですが、何故かドラマになるとみーんな一緒(笑)。まあつまるところ、文章で情景を想像しながら進むのと映像の違いは大きいってことですねやっぱり…。でも、このTBSのシリーズは、いつも割と出来のいい方だし、今回も面白かったんですけどね。(局としては嫌いだがな…余りに節操もプライドもない…でも安住君だけは許す(笑))
 なんつーてたら水曜に連ドラ化ですって。でもこのTBSの雪絵ご母堂と兄上とスミちゃんが代わってしまうのね…
 http://www.tbs.co.jp/asami09/