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ST警視庁科学特捜班 (講談社文庫) | |
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「警察版異能戦隊STレンジャー」(違)第1作。
うん。絶対戦隊(笑)。キャラの設定とか書き分けとか完璧に戦隊。各人が変わり者で、特に2人なんかほとんど超能力者。警察ものなのに、この著者の作品の中でもSFものや武道ものの流れを汲んでいて、安積班シリーズなど他の警察ものとは全く違う流れのものだ、と確信した。
解説でもやっぱり「ゴレンジャーか」と書かれているし、山田風太郎の忍法帖シリーズの影響も推測されていた。あなるほどね。世の中の「プロフェッショナル集団もの」のほとんどは忍法帖シリーズの影響を受けているとのこと。あそうかあー。忍法帖って「プロフェッショナル集団もの」かそうかそうか。そうだよね。「一芸異能集団」だもんね。
このシリーズも、いい意味でこの表現を使うのは難しいのだが、文字通りの意味でこう、「漫画チック」というか。硬そうに見えて、主な要素は荒唐無稽ともいえるメッチャエンタテインメント。でも体裁や文体は警察小説。何だかなあ。
あと、1人1人が異常な能力を持っていて、かつ1つずつ弱点があるっていうのもいかにも戦隊っぽいなあ。まあ本当に異常なのはブラックの嗅覚(但し先端恐怖症)とグリーンの聴覚(但し閉所恐怖症)であって、他はそんなに人間離れしてもいないんだけどね。黄色は坊さんでもあるというのと赤は女性恐怖症の一匹狼なのに人に慕われるというヘンな人。そしてブルーは、美形なんだけど性格が某紫色のイマジン(笑)(そして潔癖症が昂じて今は秩序恐怖症)。やっぱり、何だかなあ(笑)