フリーダを知るために

 ということで、フリーダ完結編!?参考図書を挙げておきます。(主に和文)※Amazonレビューを書いたものも多く含まれています。
 ヘイデン・エレーラ 野田隆・有馬郁子訳『フリーダ・カーロ 生涯と芸術』晶文社

フリーダ・カーロ?生涯と芸術
フリーダ・カーロ?生涯と芸術ヘイデン・エレーラ 野田 隆

晶文社 1988-12-01
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まずこの本。分厚いですが伝記決定版。伝記としては今でもこれ一冊しかないし、これでいいでしょう。本人が年ごまかしてた(メキシコ革命の年に生まれたことにしていた)以外、特に情報も錯綜していない人なので。
 映画の一応「原作」でもあります。
 あ〜、自分で書いたレビューがいい加減だ…。反省…。
 アンドレア・キッテンマン『フリーダ・カーロ その情熱と苦悩』ベネディクト・タッシェン出版
カーロ (ニューベーシック) (タッシェン・ニュー・ベーシックアート・シリーズ)
カーロ (ニューベーシック) (タッシェン・ニュー・ベーシックアート・シリーズ)アンドレア・ケッテマン

タッシェン 2001-07-01
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画集というものは高いので、このタッシェンのシリーズはおすすめ。ただし、最近のものはB5になっちゃったみたいで残念。A4時代、つまり私が集めていた頃は、画集部分はオールカラー、巻末解説も充実、装丁が簡素な分お安くて、1000円。画集としてはこのシリーズがおすすめ。
 タッシェンのポストカードブックもあります。Amazon.jp扱いでは入手困難ですが、美術館のショップでもどこでもいけば、シリーズでガーッと置いてあって、簡単に買えます。私は「出す用」と「観賞用」に2冊持ってますが、出すにしても絵は選ばないとな・・・(笑)
フリーダ・カーロ (タッシェン・ポストカードシリーズ)
フリーダ・カーロ (タッシェン・ポストカードシリーズ)フリーダ・カーロ

タッシェンジャパン 2002-12
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 堀尾真紀子『フリーダ・カーロ 引き裂かれた自画像』中公文庫
フリーダ・カーロ―引き裂かれた自画像 (中公文庫)
フリーダ・カーロ―引き裂かれた自画像 (中公文庫)堀尾 真紀子

中央公論新社 1999-02
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 私が持ってるのは単行本の方。メキシコ紀行エッセイなのですが、読みやすいしエッセイと馬鹿にしてはいかん、ちゃんとフリーダに近づける本です。
 この人の絵画エッセイは他の画家のものもなかなかよいですよ。
 マルタ・ドラッカー 斎藤倫子訳『フリーダ・カーロ 愛と苦悩の画家 生き方の研究』ほるぷ出版
愛と苦悩の画家 フリーダ・カーロ (伝記シリーズ 生き方の研究)
愛と苦悩の画家 フリーダ・カーロ (伝記シリーズ 生き方の研究)マルカ ドラッカー Malka Drucker

ほるぷ出版 1995-01
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 確かに入門編です。字は大きめ本も薄め。あとがきのあたりにある、「フリーダの作品は少ない分、小さいものでもすっごく高い」というくだりに落胆。
 マルタ・ザモーラ マリリン・ソード・スミス編 北代美和子訳『フリーダ・カーロ 痛みの絵筆』リブロポート
フリーダ・カーロ―痛みの絵筆
フリーダ・カーロ―痛みの絵筆マルタ ザモーラ マリリン ソード・スミス

リブロポート 1991-10
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 『THE DIARY OF FRIDA KARLO』ABRADACE
 まんま、彼女がずっとつけていた日記の丸ごと複製!オールカラー。日記といえど文章より絵が多い。流石画家です。赤裸々です。これ、ワタリウム美術館のショップでわざわざ取り寄せして5000円もしたのに、アマゾンで買える時もあるようです…。
 やっぱり映画の影響は大きいみたい…日本じゃ全然盛り上がらなかったのになあ…海外にはマドンナや有名デザイナーをはじめ、熱狂的なファンもいるんです。
 ローダ・ジャミ 水野綾子訳『フリーダ・カーロ 太陽を切り取った画家』河出書房新社
フリーダ・カーロ―太陽を切りとった画家
フリーダ・カーロ―太陽を切りとった画家ローダ ジャミ 水野 綾子

河出書房新社 1991-08
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 これは小説です。
 ル・クレジオ 望月芳郎訳『ディエゴとフリーダ』新潮社
 
ディエゴとフリーダ
ディエゴとフリーダJ.M.G. ル・クレジオ J.M.G. Le Clezio

新潮社 1997-03
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 結局、夢人館シリーズの画集(岩崎美術社、絶版)と、田辺厚子『フリーダとディエゴ 伝説のカップル』(竹林館、絶版)以外は全部持ってるわけで、これで全部。今でも本が少ない人なんですね。作品も少ないし謎が多いわけでもないので、自ずと限界があるんでしょう。
 それに「研究者が増えるとその分謎も増える」って気がしません?(有名な人になると、研究者がわざわざ謎を増やしてる部分ってありませんか?)。そうならないからいいかも。
 で、その、「伝説のカップル」。
フリーダとディエゴ―伝説のカップル
フリーダとディエゴ―伝説のカップル田辺 厚子

竹林館 1996
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 これが実は一番いいかも…なのに、諸般の事情で出版が遅れ、最初に書かれたにも関わらず尻馬に乗ったように思われてしまうという不運な本。でも必読。
 もひとつ参考文献。
 ホイットニー・チャドウィック 伊藤俊治長谷川祐子訳『シュルセクシャリティ シュルリアリズムと女たち 1924-47』PARCO出版
 フリーダ・カーロも載ってます。古本屋で見つけてラッキーだった本。よろしいです。Amazon.jpでの扱いなし。