椎名誠『全日本食えば食える図鑑』(新潮社)

 新刊…のつもりが、去年の7月でした。椎名誠は、いつもチェックして読んでます。
 『全日本食えばわかる図鑑』の続編?…だったか、こっちを忘れちゃったのでわかりませんが、えー、ひたすら(一般論的には)「ヘンなもの」を食べていく話。
 正月明けに『ひとりガサゴソ飲む夜は…』のレビューでも拘った(笑)佐賀の「ワケノシンノス問題」。「ワケノシンノス」と呼ばれるイソギンチャクを食べる。前回は、「若い尻の穴」なら、尻の穴が「若い」かどうか問題になるのはやっぱり男だよなあ」と書いた記憶が。そして今回ははっきり「若い衆の尻の穴」と書いてあるので、「衆」とくれば男でしょう。ということでケツ論(すいません下品で)。 
 同じく佐賀の、現地でも「エイリアン」と呼ばれるハゼ科のワラスボ。顔が怖い。
 そしてミイラ…じゃなくて干物がもっと怖い。立って首を擡げた状態で固まっているその形状は、まさに「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」のあの植物! 
 そうそう、東海林さだおの新刊『おでんの丸かじり』も読みました。
 この2人って、何故か連載で読むよりまとめて単行本で読む方が面白い。一回一回が、密度が薄いってんじゃなくて、あまりにするすると読みやすすぎて、脳味噌の笑い担当部署を通り抜けるのが速過ぎる、だから一度に大量に読まないと笑い反応が出ないのかも…