忘れた頃に死威暴留党(それにしてもすごい当て字だ、みなもと先生)…

 今日、大学の時にちょろっと授業でお世話になったり、別の先生を通じてちょっとだけ関わりのあったI先生から封書が届き、「???」。
 中身は、シーボルト関係の研究書の新刊案内。別にアタシに買えってんじゃないでしょうけど(笑)(←貧乏子孫)それと、それらの本の書評のコピー。書評を書かれたのも、シーボルト関係の著作の多い大場秀章先生(確か東大。一昨年か昨年、『UP』にシーボルトの植物画のことを書かれていた)。
 添付のお手紙によれば、先月末、『風雲児たち』13巻を受け取ったとのこと
 …これ、実は、3人の先生にお送りしたくて、まず、一番お付き合いのあったM先生にまとめて3冊お送りしたのが(だって他のお二方の住所、『全国大学職員名簿 私立大学編』見ても載ってないし!)、2003年の5月頃。つまり、刊行された頃ですね。
 …3年?
 実は、3年前、本をお送りして暫く後、M先生の奥様から、先生が1月に亡くなったというお葉書を頂いたのです。ショックでした。勿論葬儀の案内など来る義理もないですが、こういう形で知ったのが。自分が余りに能天気だった。でも知り合いは、いつまでも生きていると思うものです。
 で、『風雲児たち』のことも諦めていたのですが…3年経って、漸く落ち着かれたのか、奥様からI先生に送って下さったようなのです。(ということは、お届けしてほしいとお願いしたもう1人の先生、K先生にも届いているだろうか…)
 「早速、シーボルト研究関係文献目録に付け加えさせていただきます。」
とのこと。…けけ研究。うん。研究だな。あとついでに、14巻も買ってくれ給え。
 ニュアンス的には、結構先生も楽しまれたんじゃないかと(笑)
 どうします?学者仲間で、学会のたびに広まっていったり…(笑)ってかそもそも、本当に追加されればいいんですけどね。みなもと太郎風雲児たち』(第13巻)(リイド社)。リイド社!学術文献出しましたよリイド社!(笑)もし短い紹介とかつくんだったら、どんな風になるんだろう。
 あ。この先生が付き合いのある、別の子孫にバレたらばあちゃんに何かクレーム来るかな。帯を書く時ばあちゃんにしか相談しなかったんだけど…まあいいや。それにこの先生、本家(ばあちゃんの兄貴の子孫)とは何故か付き合いないんだよな。
 話を戻して。どうしてお世話になった先生3人にお送りしたか、というと、M先生とI先生は、直接には私は司書課程の授業を受けた、という関係なのですが、お二方とも、日蘭交流史の研究者でもあり、特にI先生はシーボルト関係の著作も沢山あります。で、もうお1人、K先生は、まんまシーボルト研究を専門とする方。今回の新刊の編集、著者でもあります(3人が3人、偶々入った大学にいて、授業でからむことになるってのも運命だなあ…)。無事に13巻が届いているといいなあ。
 これが工藤画伯の燃える表紙だ!!(帯はないぃ!なくていいんだ!みなもとオリジナルシーボルトと比較するのも楽しいぞ!全体に、リアル人物とみなもと先生のデフォルメ人物が並ぶと面白い、っていうのがあるのだ!ちなみにうちの母はデフォルメ龍馬がかわいいと言っていた!)
風雲児たち (13)
 ちなみに、案内のあった新刊はこちら。

石山禎一、牧幸一訳『シーボルト日記 再来日時の幕末見聞記』(全一巻)八坂書房 4,800円(2005年)

シーボルト日記―再来日時の幕末見聞記

編集委員 石山禎一、沓沢宣賢、宮坂正英、向井晃『新シーボルト研究』(全二巻)「自然科学・医学」篇・「社会・文化・芸術」篇 八坂書房 各9,800円(2003年5月、7月)

新・シーボルト研究〈1〉自然科学・医学篇 新・シーボルト研究〈2〉社会・文化・芸術篇
 この向井先生も司書課程でお世話になりました。
 し…しかし…みんな元気だなあ!!だって10年前私が大学にいた時、既におじいちゃんだったのに!やっぱ学者って長生きする人はめちゃくちゃするんだなあ…(すいません)