ネッスン・ドルマ
明日の夜が本番だ!
と思っていたら、今日も本番だった!
日本時間25:00キックオフ、ウクライナ×サウジアラビア。
…起きているかは未知数だが…
これもなかなかにエグい戦いだ。
まさかの4-0負け(流石に完敗しすぎ)ウクライナに、久々のW杯勝利を目指すサウジ。サウジと言えば前大会ではしょっぱなでドイツに8-0負けしてドイツ躍進のきっかけを作ってくれて、結局1勝もできなかったのですが、さて…
サウジだってそこそこ強いんだよね。アジア予選では未だに日本の強敵だと思う(日本よ現実を直視せよ)。経験もウクライナより上。但しこの国、その名の通り「サウジさんちのアラビア」。サウジ一族が支配する国。よってサッカー協会の総裁は皇太子で、組織も何もあったもんじゃないらしい。負けたら怖いことが待っているらしい(偏見)。でも以前、98年大会の予選の頃だったか、本当に中東の国は負けたら鞭打ちの刑だとか噂が飛び交った憶えが。
中欧・東欧諸国は負けちゃうと「ただでさえ国が大変なのに…(ホロリ)」だし、何かお国柄が危険な国だと、負けちゃうと心配。
国の事情、といえば、五輪とかW杯とかの時に必ず起こる日本のジレンマって、負けると、
「いいじゃん、別にスポーツ(サッカー)でまで強くなくたって。(ぷんぷんっ)」
とも思えてしまうことだなあ。
サッカーは特に、「サッカーしかない国(すいません)に並ばなくたってなー」とか、半分やっかみで思ったりね。
難しいなあ。結局は、どういう国でありたいかってことに戻る。
アメリカみたいに、何でも一番じゃなきゃ嫌、という超大国がある。かつ、この国は、一方では、W杯だけはサッカーが性に合わないのか無視、という主義主張のはっきりした国でもある。
一方では、かつての共産諸国は国を挙げて国威発揚のためにのみスポーツで好成績を収めてきた(ドー○ングで選手の身体をズタボロにしてまでも)。
サッカーばっかり強い国がある(これは事実だ)。(だからこそサッカーというスポーツは特別だ、ということも事実だ)
でもって、どっちともつかない国もある(笑)
で、サッカーに話を絞っても、これが一概に「庶民のスポーツ」(野球よりは道具が要らんし、まあ一般的にこう言われる)とも言えない。
不思議なことに、ヨーロッパだと、強いクラブチームはやっぱり恵まれた地域にあるのである。
ブンデスリーガの押しも押されぬ強豪バイエルン・ミュンヘン。日本の野球における巨人みたいなもんで、他のチームからいい選手を引き抜きまくるので、代表クラスの選手は最終的にみんなここに集まる。経済的に支えているのも富裕層だそうだ。
セリエAの「四姉妹」と呼ばれる強豪のうち、ローマだけが南部で、後はユヴェントス(トリノ)、ACミラン、インテル(いずれもミラノ)と、恵まれた北部の都市にある。イタリアは北部と南部では格差が激しい。日本でも有名になったレッジーナは、ローマ以南の唯一のセリエAのクラブ(当時)という意味でも地元の熱い期待を集めているのだ。
他の国のことはよくわからないのだけれども、儲かってる地域のクラブは弱いことはないだろう。最近ではプレミアリーグでも、強豪チェルシーが、金に任せて選手を買いまくってる!という批判を受けているらしい(来シーズンからはシェフチェンコとバラックが揃う!)。
金かハングリー精神か、はてまた国策か?
クラブチームでの栄誉か、国のために戦うか?
サッカーの凄さは。
五輪では複数の競技が集まっても、競技によって、盛んな国とそうでない国があるのに対し、サッカーという競技は、恐らくどの競技よりも多くの国で盛んである。
だから、それ1つだけで、他の競技が束になるよりも多くのことを象徴し問題提起できるところにあるのかも。(うーん、当たり前の結論だ〜)
しかし何にせよ、やっぱり1つの競技のために多くの国の人間が集まって、ボールで語り合っているというのは、貴重な機会だ。