ドイツ、正統派は健在―Pur(ブログの2008年7月分よりそのまま移動)

t_masamune2006-07-17

 さきおとといの日記(こっちではずっとW杯話してました)で、「Uh-la la,Klinsi Du bist Super」(クリンスマン監督を褒め称える歌(笑))を紹介して、久々にAmazon.deにアクセスしたら、久々にドイツの好きなバンドのCDを買いたくなってしまった。(監督ご自身は、続投希望サイトなど、ファンの願いも虚しく自ら退任してしまわれましたが…)
 ということで、久し振りに音楽の話。
 「Pur(プア)」というバンド。
 4年前に「ラジオドイツ語講座」で聴いた曲に、一目惚れならぬ”一耳惚れ”して以来のファン。当然、その曲が収録されたアルバムをはじめ、送料が高いのでなかなか難しいが少しずつCDを集めているし、パソコンでしか見られないのに5枚組DVD!!まで買ってしまったりした(その、惚れた曲のPVを公式サイトで見たら笑えたもんで(笑)←今はサイトでは見られませんが)。
 このバンド、ドイツでは国民的人気を誇るバンドらしい(今では最盛期ほどではないらしいが)。何たって数年前に結成20周年!を迎えた老舗。これだけ続くには相当な人気が必要でしょう。スタジアム、即ち全会場「ン万人」単位の全国ツアーをほぼ毎年やっているわ(ライブDVDにはアウフシャルケブンデスリーガシャルケ04の本拠地=でのライブを収録)、ファンクラブの支部は東西南北4つもあるわ、凄い話です。
 W杯開会式でのライブこそ、こちらも老舗、ヘルベルト・グリューネマイヤー(この方もラジオ講座の常連)に持ってかれちゃいましたが、勿論W杯関連の活動はしていました。
 それに、とにかく楽しそーなおっちゃんたちなんだ、これが(笑)。いくつになっても音楽しょーねんというか。
 5人組。Hartmut Engler(Vo.)とIngo Reidl(Key.)を中心に結成(らしい)。Hartmutの歌詞は日本のレコ大の作詞賞に当たる賞を何度も受賞しているし、Ingoのメロディとキーボードはすばらしい。
 一耳惚れした曲を聴いた瞬間は、日本の80年代ロックかと思った(笑)が、これが実は2000年の曲だったという…つまりそれだけ日本でいうところの正統派の「ニューミュージック」であり、そういうものがウケる素地がまだドイツには根強いということなのでしょう。こういうバンドがウケてる限り、ドイツは大丈夫だ!とか思ってしまった(笑)一方で、テクノやら今時っぽいものの最先端を行っている国でもあるらしいのですが。
 2番目に惚れた曲なんかのっけからモロに80年代!ですが、90年代末期である(笑)…とまあ、非常にしっかりしたロックでありニューミュージックであるので、日本人にもなじみやすいと思います。
 質実剛健。ストレートな歌詞(いやわかんないけど、英語バージョンもある曲は特にそーだった!)。自分たちのスタイルをきっちり貫く意志と持続力。元々、何についても、私は「小細工がねえ」ことが一番好きらしい。だからサッカーは何年もドイツ代表ファンやってるし、こういうごくごく正統派で、しっかりした技量と情熱のある詞や音楽も好き。
 日本でも、私は知らないのですが、TVの「ドイツ語講座」の昔のOP曲だったということで、私よりもっと前からファンの人はいるかもしれません。ただ、検索してみた限りでは、日本人の作ったファンサイトなどはないようです。今のところ、ラジオやTVで偶々知った人や、ドイツに留学していた人、などを中心に、知る人ぞ知る名バンド。
 きっかけがあれば日本でも大ブレイクしそうな音楽性!!注目!!

 ちなみに、歌詞がわかって聴いているかっつうと、
 全っ然わがんね(笑)
 一度は翻訳にトライしたものの、即挫折。そもそも、未だに文法が身についていず、文章すらまともに訳せないのに、「詩」なんてぇものを訳せるわけがない。
 というわけで、いくつかの単語とか何か断片的にわかるところはあるかな程度のまま、ただメロディーが好きなので聴いてます。戦後すぐにFENに魅せられた若者の気持ちがよーわかる(笑)聴きまくったから、意味わかんなくたって完璧に歌えるもん(笑)いつかドイツ行ったらカラオケで絶対歌う!!

 聴きたい!という方。
 今回検索してみたら日本のアマゾンにもデータがバーッと増えていて驚愕。今回挙げたもの以外にも出ているのでリンクを辿っていって頂きたし。
 但し、これは日本でも人気が出てアマゾンとして輸入…ではなく、UKインポートのお店が、自分で買い付けた商品をプロマーチャントとしてまとめてマーケットプレイスに出品したせいらしいです。だもんで高い。表示されている正規価格はユーロをそのまま円換算したものですが、実際にはマーケットプレイスでこの輸入業者にしか注文できず、本体+現地からの送料+αで、アルバム1枚4,000円〜、殆どは7,000円〜。やはりAmazon.deでまとめ買いがいいでしょう。あちらの方がCDが幾らか安いし(シングル6ユーロ台、アルバム9ユーロ〜)、1枚だと送料14ユーロ、2枚以上で15ユーロ〜なので、7,000円あったら2枚買えます。ドイツアマゾンも、各国アマゾンはサイトのフォーマットが全く同じなので、日本のアマゾンのユーザーならドイツ語読めなくたって使えます。メールの文面まで全くおんなじ!(笑)
 でも、一応売ってて、データがあることには変わりない!
 まさか日本語サイトで、試聴までできるようになるとは思ってもいなかった!
 こうしてブログで紹介できる日が来るとも思っていなかった!
 やっぱ感無量っす(T_T)

 最新情報は公式サイトでチェック。ディスコグラフィーも全部Amazon.deへのリンクになっています。