藤子・F・不二雄、メモリーバンク『藤子不二雄の異説クラブ2』(小学館)

 いきなり「2」なのは、「1」が図書館にないから(笑)
 図書館にあるだけ(と言っても3冊)のSF短編集を読んでいることもあり、とにかくF先生の著書は借りている。
 これは、漫画ではなく文章の本で、この2では恐竜、日本人のルーツ、遺伝と進化、終末論を扱う。テーマに即した『ドラえもん』や他の作品、SF作品のページが適宜再録もされている。
 様々な「謎」について主に異説を展開していく―――はずなのだが、さほどセンセーショナルではなく、物事には色々な見方、これを先生風に捉えればあくまで「夢がある」ということである。少年少女が謎に出会うきっかけになればよい。
 参考文献リストもなかなか数は挙げられているが、1991年の本なので勿論多少古くはなっていると思う。いくつかは「定番」の本もあるが。
 やはり、インタビューと作品の実際のページを同時に見て、先生の色々な考え、労力、真摯さがどのようにエッセンスとして作品に表れたかがわかる、という点で興味深い。
 恐竜好きには冒頭の恐竜ネタはやはり何度読んでも楽しい。
 しばらく恐竜展も行ってないけど…今幕張でやってるんだよねえ。
 高野「あなた恐竜好き?」
 相方「別に。好きなの?」
 高野「あたしゃマニアですよ。」
 相方「あんなけだもの。」
 なにーっ!!!!
 もう「古生物愛好友の会」に入れてやんない!!(`ヘ´)