チャーリーとチョコレート工場

 チャーリーとチョコレート工場 特別版
 うぃりうぉんか♪うぃりうぉんか♪←耳に残る。
 いや〜。面白かった!
 これなら映画館で観たかったな…っていうのは、いつもいい作品をDVDで見てから決まるという矛盾。
 …ベタなんですが、もう、チャーリーがゴールデン・チケットを手にする前に、冷凍庫から買い溜めのチョコ出して食ってました(笑)
 ウンパ・ルンパのミュージカル場面?のたびに大爆笑して、最後は泣きました。
 ああいう話には弱いんだよね〜。(注:ラストが原作とは違うそうです)
 もう、冒頭のチャーリーの家で2組の祖父母が炬燵に入ってるみたいにくっついて寝ているあたりで久々の感動を味わいました(笑)いいなー。やっぱ家の中に人がごちゃごちゃいる(最低4人以上)っていいなー。自分も3人きょうだいだから、昔はこうやってくっついていたよなーと思ったり。今夫婦2人というのは、そりゃ家の中でいくらいちゃいちゃいちゃいちゃしてようが何憚るところはないというのはあるけど(笑)単純に、「数が淋しい」ってことはあります。
 ティム・バートン作品は時間もコンパクトでいいですし。
 もう街の風景とかセットとか、全部バートンで、久々に楽しかったです。
 原作のロアルド・ダールの皮肉な味が、バートンの一見ファンタジックでキッチュな世界の中にもしっかり生きている。バートンらしいシュールなところも充溢してはいるけど嫌じゃない。「深刻」すぎないあたりで止めてはいるけど、確かに『チョコレート工場の秘密』ではあるのだろうな、といううまい出来。
 ただ、こういう感想はあくまで大人のもので、子供が見たら単に「この人ヘン!」とか「怖い!」だけかも。大人だって、バートン&デップの文字通り「理屈抜き」の世界が楽しめる人以外には「???」でしょう。
 監督自身が「イッツ・ア・スモールワールドが嫌い」だそうで、それで最初の方で思いっ切り人形燃やしてるんですが(おいおい)、溶けた顔から目がポロリなんてのは正にこの人で(笑)、これも慣れてない人にはただヤバいだけだもんな〜。あれ、ジョニー・デップの出ているあの海賊映画ってでぃずに(以下略)
 (あと、同じことがAmazonレビューにもあったけど、さんざんチャーリーがいい子だって言っておいて、お金拾ったら即チョコ買いに行っちゃうのはOKなのか?ほかにいくらでもチケットをゲットさせる方法はあったのに。)
 で。
 クリストファー・リー!バートン作品にデップとくれば、この人って確かに「父親」的存在として欠かせないかも。「スリーピー・ホロウ」では最初の関門的に、ほとんどカメオですが(笑)出てましたしねー。(「スリーピー」といえば、この作品でも「チャーリー」でも目立つのは「メガネ」。バートン、メガネフェチ?←これも、「スリーピー」では重要なテーマだったし、バートン自身も告白していたご自分の父親コンプレックスと合わせて、何かフロイト先生あたりで説明がつきそう(笑))
 ジョニー・デップは、まあカメレオンとは言われているけれども、ぶっちゃけまるで誰を演じても同じところもありますね。この作品では、サラリといつも通りやって、ラストシーンもあくまで重すぎずに、まあいいんじゃないんでしょうか。あと、今から見ると、「カリブ2」での演技に繋がっている可能性大の場面もあり(両方見たら絶対わかる(笑))。
 「2001年宇宙の旅」へのオマージュだけが有名ですが、「シャイニング」っぽい場面もあります(笑)
 とにかくウンパ・ルンパだ(笑)欲しいです。でも1人じゃあの味は出ないから、20人ぐらい。あとリスも(怖)
 チャーリーも可愛いよ。
 吹替えでも見てみましたが、ちゃんと歌まで吹替えているのには驚いた。LotRでもそうだったから、もうこれが主流なのかな。吹替えの方が細かい意味や前後の繋がりは、文字数で犠牲にならない分正確です。ただ、元の台詞の語呂合わせのギャグは、吹替え版ではちょっと変わっているので、字幕でご確認を。
 あー、原作読もう。翻訳者もいいし。