やや遅れ新刊情報

 この「はてな」で、キーワード「推理小説」を自分でクリックしたら(笑)、推理小説の新刊の画像がぼんぼこ出てきた。
 やや遅いけど、8月の新刊。
 D.ウィンズロウ『砂漠で溺れるわけにはいかない』(創元推理文庫)を図書館に早速リクエスト。いや出てたのをすっかり忘れていた。というかこの訳者にしては、前作から1年なんて早すぎなんだよ(笑)。ニール・ケアリーシリーズ最終作。三人称の上に、ニールが大人しめだそうです。
 ただ、Amazonレビューを見ると、この本の訳者もまた「訳者あとがき」で余計なことを書いているらしい。まあ確かに、こんだけ翻訳が遅いと、どんな言い訳にだって腹立つ人はいるだろう。
 どうも最近ちやほやされてるのかこの職業、『チャリチョコ』の某Y氏といい、あとがきで余計なことを書いて興を殺ぐ、というパターンが増えているのだろうか。黒子に徹する勇気のない訳者は困る。(それを言ったら、○リー・○ッターの人なんか正にそうで、訳者にあそこまで作品に対して熱を上げられるとこっちは醒めます。単に最近の子供も大人も眼が肥えてないだけで、あのレベルの本なら過去にも沢山ありました。やはり、作者ならともかく、訳者は自己主張せず信を問うのが一番です。)
 砂漠で溺れるわけにはいかない
 マイクル・コナリー『天使と罪の街』上・下(講談社文庫)。5人待ち。前作を単に読み忘れてて7月だか8月に読んだばかりなのだが、このハリー・ボッシュ・シリーズがこう続くのも結構精神的にキツい(笑)。しかも前作の終わり方が、ボッシュ・シリーズにしてはとうとう「反則」か!?というものだったので、彼にはフツーの人になってほしくない!!!(笑)と思う私には、いくら事件がまたハードでも、もっとフツーの人になっていく彼なんてええええ!!!(しばらくお待ち下さい)…今度はまたあの”詩人(ポエット)”(以前に出てきた危険キャラ)の再登場か!?という話。
 天使と罪の街(上) 天使と罪の街(下)
 以前ブログでリコメンドした、本当に素晴らしいポール・アルテの『赤髯王の呪い』(早川ポケットミステリ)。著者幻の第1作、ツイスト博士シリーズの短篇集。しかし、こういうタイトルだと、お間抜けな図書館ならYA(ヤングアダルト)コーナーとかに置きそうだ(実際、区内の図書館で『怪盗ニック対女怪盗サンドラ』がそうなってるのを見た時は「この図書館、おばかちん?」と思いました)。まあ図書館員も中身見てないんだろうね、もんのすごく忙しいから。ともあれこの本は先日、ヴァイオリンの前に書店の店頭で見かけた。8月刊行と言っても下旬だったようで前回のヴァイオリンの時にはなかった。ほとんど、新刊チェックのためにヴァイオリンやってるようなもんだ(笑)。そうでもしないと、本当に、街に出ないもんなあ(つまらん人生だ)。新刊チェックをネットだけでするのは、というより、チェック自体すごく大変なのよ。で、もうじきこのヴァイオリンもやめようかと思ってるので…どうなるんだろう。
 赤髯王の呪い
 これはエッセイだけど、椎名誠『どうせ今夜も波の上』(文藝春秋)。「赤マント」シリーズ。これも何人か先に待ってます。東海林さだおといいこの人といい、どうしてまとめて読んだ方が面白いんだろう…。1回1回の味わいは余りにも軽やかすぎるんだろうか。疲れない文章というのは、それはそれで素晴らしいことだけど。
 しかし、こうして「出てたのを忘れてた」ぐらいがいいんだな、実は…出てすぐだと図書館にまだ入ってなくて、リクエスト用紙にいちいち書かなきゃいけないのだが、1ヶ月ぐらい経ってれば所蔵されてデータも入ってるので、ネットで予約ができるのだ。(本当にめんどくさがりだな…)