まだまだの紐

t_masamune2006-09-15

 Ruby版『ホームズの冒険Ⅱ』、「まだらの紐」まだ途中…。
 まだ、やっとホームズが依頼人の家に来て愈々夜、というところです。
 まあこの話も、突っ込んでたらきりのないような話ですが(笑)詳しくはネタバレになるので割愛。
 扉に書いてある解説によると、作者の自薦1位作品なんですって。まあ。奥様。信じられまして?
 タイトルなんかはそれ自体がミスディレクションで面白いけど、「未知の毒薬」の使用という意味では、ノックスの十戒にのっけから背いているしなあ(笑)(これは『四つの署名』もそうだ、という指摘がある。確かに。)
 ちなみに、某パスティーシュでは「真鱈の干物」というギャグがあった。
 日本語版も並行して、短編はほぼ読み終わったのだが、今日「アベ農園」を読んでいて、そういえばドイルって「呼び鈴の紐」が好きだなーと思った(但しこの「まだらの紐」はその紐ではない)。
 この「まだらの紐」といい「花婿失踪事件」といい「ぶな屋敷の謎」といい、要は、「親または義理の親が、財産を奪われたくないがために娘の結婚を阻止しようとする」という話だったり、この他ホームズものの短編には同じネタの作品の組み合わせがいくつも見つかる。まあ、語り口と、その後の推理小説の基本となった諸設定を楽しめばいいのであって、鵜の目鷹の目はシャーロキアンに任せておこう。
 本日の画像は、ロンドンのシャーロック・ホームズミュージアムの人形から、「まだらの紐」の一場面。