モダン・パラダイス展(国立近代美術館)

 うーん…
 何か、想像してたほどじゃなかった…
 東西比較というので、もっとバカバカ比較してあるかと思ったら、わかるような比較は各コーナー1組、つまり5点程度で、あとはまあ「比べられる、と言えば言えなくもないかな」という小品が並んでた。しかも、「モダン」すぎてちょっとよくわからない「現代美術」の絵とか写真とかも多くて。
 点数は細かい作品で稼いでたけど、わからないままにぱっと見ていたら30分もかからずに終わってしまった…
 企画は悪くないんだけど…
 それとも私に「ゲイジュツを比較する」などという高尚なことは初めから無理だったのか…
 「見る」+αの才能が要りますね、はい。
 しかし、ゴッホやフジタ(藤田嗣治)の時の充実した展示と同じ1,200円(ホームページの割引券使用。通常は1,300円)というのはどう考えても納得がいかない。
 しかも、借りてくる相手は国内の大原美術館。そんなに借り賃高かったのだろうか?更に言えば、比較ってことで半分は自前なのに(フジタ展の時も見た「血戦ガダルカナル」とか…)。
 まあ、「大原美術館には名品揃いだ」とあらためて思ったけど(笑)
 収穫は、ナマでギュスターヴ・モロー「雅歌」、ジョルジォ・デ・キリコヘクトールとアンドロマケーの別れ」(共に大原美術館)を見られたことぐらいかしら。(モローは大ファンなので、勿論パリでも「ギュスターヴ・モロー美術館」に行きましたわ♪)
 何か、11月からの「揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに」の方が面白そう(といっても、今回のようにテーマの割には…では困るんだけど)。明治の日本画と洋画の混淆した絵とか、所謂明治日本の洋画が大好きなので。