炎の英雄シャープ Episode1 第95ライフル連隊

 ショーン・ビーンが、裏切り者でもテロリストでもないドラマ(笑)
 何でこの人、ハリウッド映画に出るたんびに裏切り者(「007 ゴールデン・アイ」)だったりテロリスト(「パトリオット・ゲーム」)だったり悪者なんでしょうね〜。イギリス人俳優っていい役か悪役か極端ね。(かのヘイスティングス役のヒュー・フレイザーだって、某超有名ハリウッド映画のド悪役だし、「フル・モンティ」のロバート・カーライルも007で悪役だし。)
 あ、ショーンの場合、「トロイ」でのオデュッセウスはいい役だし、あの木馬作戦を立案する知的で重要な役でしたね。(「チャタレイ夫人の恋人」の森番とか、それなりにセクシーなんですがな)
 で、若き日(30代初め)のピチピチウルウルのショーンが演じるのは、19世紀初めのナポレオン戦争時代に実在した英国軍人、リチャード・シャープ。英国で大人気を博し、彼の人気を決定付けたシリーズ(だから何でハリウッドでは…)。日本でも、彼のファンの間では長らく、本国版を入手してリージョンを変えて英語で見るという涙の歴史があったものが、「たのみこむ」での得票を機に遂に日本語版で登場。私はレンタルしましたが…
 しがないライフル兵の軍曹から、偶然将軍の命を救ったことで中尉に昇進したシャープ。しかし一兵卒から出世した人物は、庶民階級の部下たちには好まれないものだった。彼らが命令を聴くのは、特権階級出身の将校だけ。そして勿論、そうした将校は成り上がり者を蔑み、辛く当たる。
 どこまで真実かはわかりませんが、このドラマでのシャープは、当時の多くの兵卒がそうであったのと同じく、娼婦の子として生まれ施設で育ち、軍に入るしか生きる術もないという出身。まさしく叩き上げの兵士ですが、非常に聡明で、生まれついての指揮官としての才能も、戦闘力も兼ね備えている。しかし勿論荒っぽい性格でもあり、いきなり危険な任務を与えられ、全く同じ階級出身のかつての同輩を急に「部下」とすることになり、戸惑い、上司からはいじめられ、部下とは衝突を繰り返す。しかし、持ち前の賢さで短期間に経験を積み、遺憾なく実力を発揮し、徐々に彼らの信頼を得てゆく。長いシリーズなのですが、このEpisode1は、彼が最初の任務を通じて部下と結ばれ、立派にその任務を果たして帰還するまで。この後も次々と困難な任務をこなし、出世していくようです。
 ショーン・ビーンファンは必見。まだ若くスリムだし、流石英国人、英国軍の軍服が似合うので、制服好きな私にはパラダイスでもある(笑)
 しかし本当にこの時代は暢気だねえ〜。将校が平気で単独行動するし、単発のライフルで撃ち合いだし。制服だって、撃ってくれと言わんばかりの派手派手。戦争までものんびりした時代だったなあ。
 まだまだ先は長いです(笑)
 シャープ公式サイトhttp://www.southessex.co.uk/
炎の英雄 シャープ DVD-BOX 1
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炎の英雄 シャープ DVD-BOX 2
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 本も出てます。あと、原作小説も大人気で、日本でも光人社から出ています。
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