いろんなことが3月勝負

 今やっている展示は、大抵が3月18日ぐらいで終わる。
 今やっているんだからすぐ見に行きたいんだけど、今のところ夕方早い時間から夜にかけては気分が悪くてとても外にいられないし、仕事以外では長い時間ひと所に座っていることもできない(今のところ、飯食っては1時間ほどで吐くという体調なので)。家事も週末の買出しも全部相方が1人でやっており、私はせいぜいちょっとご飯を作るぐらい(相方はかなり料理の腕が上達したので、今後共ますます期待している)。会社に行く、本を読む以外のことはほとんどしていない(いや風呂には入ってるけど)。
 トンネルを抜けるのが大体3月頭であろうと思われるので、見たいものは全部3月にまとめてということになるのだが…
 3月18日までというと、18日間あるようで、当然ながら実際に行ける日は更に少なくなるから、危ない(笑)
 美術関係。
 国立博物館でやってる「マーオリ 楽園の神々」(マーオリというのが正しい発音なんだそうである)。太平洋文化というのは実に素晴らしい。ハワイの「ビショップ・ミュージアム」も、普通の観光客は余り行かないのだが足をのばして行ってきた(ここが一番の目的だったと言っていい)。この展示も実によさそうである。3月18日まで。
 HPとは別バージョンのポスターを役所で見たのだが、「あなたは癒しを求めているのです」だったかな、の「です」という言い切り方がすらばしい(笑)。見に行けなくたってこの文句だけでよろしい。しかし、ここは休日を潰したくなければ金曜夜開館に行くべきなのだが、何と言ってもあの時間のあの界隈は真っ暗で危険なこと夥しい。かといって休日に相方を連れ出すほどではないし、休日となると上野の柄の悪さが否が上にも際立ち、今は特に人にぶつかられたりすると危険なので、躊躇してしまう。
 Bunkamuraザ・ミュージアムティアラ展」。これ、「スーパーエッシャー展」を見に行って予告を見た時から見たかった。前の「パール展」の時もそうだけど、「目がつぶれる〜(^^)」と言いながら美しいものを見るのは実にいいもんである。大体、今時の「美術展」なんぞよりも、こういう絶対的に美しいものを並べてくれた方が確実にモトが取れるのである。男性諸氏も、女性など連れて行っても戦々恐々とすることはない。買えないものは買えないのだから泰然自若としていればいいのである(少なくともうちの相方に「買って〜買って〜買って〜」と袖を引っ張って泣き喚いても無視されるはずである)。これは3月18日まで。この美術館は月〜木も19時までなので、別段金曜夜を狙わなくても行ける。
 ちなみに、この美術館の後は、出入り口の目の前、B1から天井までの吹き抜けの底にある「カフェ・ドゥ・マゴ・パリ」の屋外席(中のメニューは高い)で、白身魚のフライとフレンチフライポテトのセットがよろしい。要は「フィッシュ&チップス」なのだが、イギリスで食うより美味いのは何でなんだろう(笑)。呑める人は、ホットワインもご一緒に。
 国立新美術館(どうして「新国立劇場」みたいに「新国立美術館」じゃないんだろう)「ポンピドー美術館所蔵作品展 異邦人(エトランゼ)たちのパリ 1900-2005」。何と、うちの会社の目の前に建ってしまった美術館で(笑)、「乃木坂駅直結」以前に地上を歩いてすぐなのである。で、この展示、もしかして前にBunkamuraザ・ミュージアムにかかっていたのを見逃したのとおんなじやつじゃないかな。違うかな。だったらラッキーなんだけど…Bunkamuraの方が、東急のカード持ってるから安く見られたんだよね。1,500円は高すぎだろ!!!ちょっと要検討。これは5月までやっている。
 「オルセー美術館展」。ちょっとは気になるが、現地に行ってきたんだよね。あそこに出てないものがわざわざ来るわけではやっぱりなさそう。逆に今現地に行くと穴だらけってことだけど。とにかくロンドンでもパリでも一度行けば、日本の美術館の企画展の点数がどんなにショボいかわかる(企画だからしょうがないけどね)。しかし日本では常設展すらケチくさい(収蔵点数に対して出てるものが少ない)のが問題。あちらの方の国では美術館というものは安いし(ロンドンのはほとんどがタダ)、大盤振る舞いだしで、芸術はちゃんと生活の一部になっているのだ。
 行ったことのない、そしてロシアは嫌いなので一生行かないだろうエルミタージュ美術館展を見逃したのは残念。まあオルセーにしろエルミタージュにせよ、難解な絵はないので(勿論寓意画はあるけど)、行ったことのない人には目の保養に丁度いい。
 映画。
 「犬神家の一族」はかっつんが出てるから観てもいいんだけど、どうせ前半で菊人形になっちゃうしな(←湖面足ニョッキリじゃなくてよかった(笑))。それに珠世さんが原作のイメージと違いすぎ。あれは下手だろうが何だろうが、とにかく、20代前半までの若いすんげえ美人にやらせるべき役なのである。無名ならばなおよい。彼女の、財産のために婿選びを強制されるという悲劇性と、出生の秘密があの話のキモなのだから、とにかく「うら若い」ことと、本人の存在自体が謎めいているほどよいのだ。松○嬢が嫌いというのではなく、あの役には超メジャーな女優さんは合わないというだけである。それに金田一石坂浩二のままだというのがウリなのだが、よく考えたら、作り直すんだったら同じ俳優だということに果たして意味があるのだろうか(あんまし変わってないのは凄いと思うけどね)。
 「どろろ」。これは相方も観たいと言っている。原作は名作らしい。但しNZで撮るとみんな特撮がおんなじに見える。というか最近の映画ってみんな同じ…。何とか2時間座っていられるようになったら観たいものだ。
 4月以降は未定。