それはGAIKOTSU
大学病院では、エコーでも詳しくあちこち見せてくれた。
いつもの産院だと、「もーちょっと色んな角度から見せてくれればいいのにな〜」と、不満が募っていたので丁度よかった。ちょっと見て、頭の幅を測って、「順調ですね〜」と言われるだけだったので。
し か し
もっと小さな頃に、
「こっちが頭でこっちがお尻で、これが心臓と、背骨ね」
といつも後姿を説明してもらっていた頃は、
「ああ、まだこの時期じゃスケルトンなんだな」
と思ったぐらいだったが(背骨は本当に魚の解剖みたいにはっきり見える。心臓はちゃんと左側にある)、今回大学病院で初めて顔を正面から見たら、
ガ イ コ ツ だ っ た
思わず、
「ひいいいいいい!!!」
と声を上げてしまった。
怖いよー!我が子ながら怖いよー!!!
やめてくれー!ホネはー!ホーネーはあああ!!!<怖いもの嫌い
しかし、途端に私の頭の中に響き渡る歌…
タ〜イムボカーンを追いかけて それゆけそれゆけガイコッツ〜
ウ ウ がぁ〜いこっつぅ〜♪
(このアニメ、見たことないのにEDだけ知ってるのは何故だ←私が見てたのは「ヤッターマン」から)
いやホントに。
で、プリントしてくれたのもその写真…(T0T)
そういや、初めて足の骨を見たのも、腎臓の件で先日行った近所のK病院でやったエコーの時だった(その時は、膀胱まで見てほしかったのだが、「子供が邪魔して見えません」と言われた)。
く っ き り
多分太腿骨が、真っ白く見えた。
生意気に、ちゃんと骨の形をしている(この大腿骨の長さも、成長を知る目安になる)。
でも大きさからして、これもモロに
ケンタッキーフライドチキンの骨
としか想像がつかんかった…
えー、もう少しして「皮下脂肪」がついてくるまでは、エコー画像では外見ではなく、「輪郭と骨と一部の臓器」という状態で見えるのですな。もっと肉がつくと、本当に「赤ちゃん」として見えるわけ。
しかし何で、出てくるのがかの有名な「ホネホネロック」じゃないのだろうか、自分。(この歌で思い出すのは、ゆうきまさみ『ヤマトタケルの冒険』で兄貴=オオウスの幽霊が踊るシーンだな(笑))
まあそれはともかく、よく、「人は骨に還る」と言うが、「人は骨からできる」とも言えるのではないか…と思った。
本当はそうじゃなく、最初に心臓と、いずれ脳や脊髄になる「神経の塊」ができ、その後、薄い皮膚で覆われつつ、魚の時代(えらとしっぽがある)→鳥の時代(しっぽがある)という、生命40億年の進化の過程を数週でなぞり(人間が人の体内で出来上がるってのは、地球上の生命の歴史を毎度繰り返してるっていう、凄いことなのである)、骨と内臓がばんばかできていき、妊娠5ヶ月で胎盤が出来る頃には、すっかり「ミニ人間」になる(まだ手に水かきがあるかも)。但し、中身はしっかりしていてもまだ皮膚はしわしわ。だから何やら、見た目だけなら、骨格標本ができていくようなもんである。(勿論、3Dエコーならもう人間の形として見えるのだが、そこまで見んでもいい)
しかし脂肪はなくても筋肉はついており、4ヶ月頃にはぐるぐる動いている。子供が大きくなるとそれが外側にまで感じられるのが、「胎動」というやつであり、うちのも暴れている。
宿主がどんなに辛かろうが何か楽しそうである。
別人格だから仕方ないのである。