結局大学病院に

 分娩予約をしたんだけど、イマイチ、でかい大学のせいか、自分で訊く他は(勿論これが当然ですが!)情報が集まらない。
 勿論、8日に行った時に、「では助産師さんに話を聴いて下さいね」と言われたので、色々聞き込んではきたんだけど…。ここで産む、と決めさえすれば当然詳しいことを教えてくれるし資料や書類も沢山くれます(国立だからか何だか、入院関係の書類は多すぎ!!!)。
 来月マザークラス(これも区のやつにさんざん行ったのに、転院したのでまた行かないといけないのが効率悪い…)でも、詳しいことを聞いたり設備の見学ができます。昔は、「産みに行く」というだけであって、事前に見学したことがなかろーが、出産当日にはそれまで一度も顔を合わせたことのない人間に股覗かれよーが当然だったんでしょうが、今は色々と配慮してくれますからね。
 ひとつ、大学病院に移って良かったのは、妊婦検診専門の曜日の先生が女医さんだってことですね〜。初期の内診の時期を潜り抜けて安定期に入ったけど、これから末期に近づいてまた内診が増えますから、どうしたって気が楽ですよ。勿論、先生が男でも女でも相性の問題だし、ここの病院の先生はみんな優秀なので男性でも構わないんですが。なかなかよさげな女医さんです。
 大学病院となると(独立法人化したのを機に、方針として分娩件数を増やすというのはあるけど)、どうしてもどちらかというと主な患者さんは婦人疾患。平均すると子供は1日1人も産まれませんが、婦人科疾患の手術は平均1日1件はあります(公式HPより)。私も最初に担当して頂いた先生は男性で、病気を診る先生。問題の尿路圧迫痛が落ち着いたので、火曜日の妊婦検診専門の日に移されました。勿論、妊娠は病気ではないとはいえ異様に体中に影響の出ることだし、妊婦検診が楽というわけではなく、分担の問題です。
 それに、やっぱりこの火曜日の方が、他の曜日より明らかに妊婦さんが多くてこちらも気が楽。ホントに、大学病院の産科って、勿論お産も大変だけど、もっと深刻な疾患の方が多いし、不妊治療もかなり行なっている病院なので、でかい腹してるとこっちの方が待合室で肩身が狭くなるぐらい。これが近所の産科クリニックだったら妊婦ばっかりなんですけどね。逆に、病気で辛い人、子供が欲しい人にはでかい腹を見せられるのは辛い人もいるかもしれない。
 結局は、前に書いたけど、日本では最初から産科と婦人科が不可分のままであること、勿論設備は一緒でもいいけど待合室は分けるべきであるのにそれが全くなされる感がないこと(諸外国ではこうした配慮は当然です)、これ、シーボルト来日以来300年、未だに変な日本です(お産を扱わない婦人科クリニックもありますが、そういうところでも中期までの妊婦検診も扱っていたりするからややこしいし)。
 元々、出産は(する女性にとっては)人生最大のイベントであることに変わりはないし、一方婦人科疾患はその性質上どうしても医学側の対応が遅れる分野ではあります。日本の「産婆」の技術は素晴らしいけどそれが病気の判断が完全にできるかというとそうでもないとかとかとか(これは洋の東西を問わず産婆、助産師と医師の分担の問題)、分娩介助と既往症の関係とか、未だに、「婦人病と出産のあいだ」の非常に複雑な状況は永遠に変わらないのも確かです。でも、できるところから始める動きもほとんどないのは…。むしろ、大学病院のような大きなところほど、完全に待合室ぐらい分けちゃう広さはあるのにね。今後に期待します。私の行っている病院では、産科病棟の方は、病気で手術をした人と産後の入院の人は部屋が分けてあるそうです。あとは、婦人科疾患と「22週以前の妊婦」を「婦人科」、23週以降の妊婦を「産科」として病室を分ける病院もあるようです。
 しかしだな…もう腹が目立つので、あんまり外出したくないですね。やっぱり恥ずかしいので、マンションの外に出てしまえばしょうがないけど、マンションの中ではあんまり住民に会いたくなかったり。お腹の出てない頃の方が悪阻で苦しいのでアピって席譲ってもらったりしないと辛いのですが、でかくなってみて譲られやすくなる頃には自分が恥ずかしいという、複雑なことです。