「トップランナー」山口晃
さて、昨日お知らせしておいた通り、である。
うむう〜。やっぱり「すずしろ日記」とちが〜う(笑)
はまあ、いいとして。
やっぱり、「画壇」ってものは、才能を見出すのはあんまり上手くない時がある、ってか多いのかね〜。
先生方を呆れさせた、困らせた人ほどやっぱデカい。
この人の絵、というのは、
「教養に翼を与える想像力、想像力を固着させることができる教養」
だと思う。
つまるところ、私は「破格」が好きなのだ。
言い換えると、「型破りとは、型を知らない者にはできないこと」である。
この山口さんにせよ、山田風太郎にせよ、「型」では満たされない部分(が、私には多いのかもしれない)を、見事に埋めてくれる。
型破りの才能は、「型を知らない」ことと間違われやすい。しかし型を知り尽くした者ほど「型破り」に移行するのではないだろうか。型とは、「もともとの形」である。もともとの歴史を知りすぎるほど知り、考え抜いてそれを裏返しすり抜ける小説。もともとの技術を、もともとの知識を、もともとの教養とを、有り余るほど持ち合わせてそれをぶち壊す絵。
型を知らず、そして型破りを評価する力もない人間など相手にしなくていい。
あー、臨月でインカ・マヤ・アステカ展を観に行けるぐらいだったら、もっと早く、同じ上野にやっぱり行っておけばよかった。行けなかった山口さんの展示会について「行きたい」という記事はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/t_masamune/20070529/p4
以前、三越での個展に行った時のブログの記事。
http://masamunet.seesaa.net/article/9806186.html
それにしても、「迷宮美術館」における会田誠登場に続き、現代アートの旗手、2人目の国営放送登場である。「迷宮〜」のバヤイ、会田誠の、やばい部分はスッパリスルーであったが(上記日記記事参照)、ま今回は、あんましやばいもやばくないもなかったわねん(笑)