太陽―The Sun

 公開時、予定が合わず(しかも単館で)観に行けず、DVD化を待っていた作品。
 太陽
太陽

 Akimbo様が記事を書かれていて(http://d.hatena.ne.jp/Akimbo/20061004/1159926353)、余計気になってたんですよね〜。
 で、今日観たんですが…
 うーん、見事に、感想が、Akimbo様のと一緒だ(じゃ書くなよ!)。
 「公開不可能と言われた…」なんて予告編(特典映像)では言われているけど、そーんなにセンセーショナルな描写でもない。と思うのはノンポリの私だけか。まあ思うところある人には色々あるのかもしれない。
 あー、ホントに昭和天皇があんな風だった…とは流石に思わない(最初、あの口をずっとモグモグさせてる状態で、何か言ってるのかと、思わずTVのボリュームを上げてしまったりした)。
 説明がないと、話がわからんし…私も、あれが御聖断の御前会議とは思わなかったです(史実では、天皇は涙を見せたりしていたのだけどねえ)。
 でも、マッカーサーとの会食のシーン、ああいう、静かな丁々発止、したたかな昭和天皇像は好きだな。
 あればかりは、本当にあんな感じだったかもなあ、と。
 あと、全体に、地味っちゃあ余りにも地味だけど、抑制しきっていた分、マッカーサーの描写(演技)もあれぐらい抑え目だったからこそよかったと思う。
 実際には、マッカーサーは自分の回顧録では、昭和天皇との一連の会談を、良く言えば感慨を持って、悪く言えば「俺って彼に会えた貴重な人間」みたいな、結構ミーハーなノリで書いてもいるらしい。それに比べると、この映画のマッカーサーの方が考え深そうでよろしい。
 「子供のようだ。誰かに似ているが、誰だか思い出せない」。
 一体彼が思い浮かべたのは誰だったのだろう。
 あの通訳さんは、誰かに似てると思ったら、プーチンだったけど。
 それにしても、あの、イッセー版昭和天皇の仕草、何か、感 染 り そ う な ん で す け ど