山田風太郎『わが推理小説零年 山田風太郎エッセイ集成』(筑摩書房)
わが推理小説零年―山田風太郎エッセイ集成 | |
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と こ ろ が
「編者解説」(日下三蔵)によると、「このシリーズは」とあるので、「山田風太郎エッセイ集成」として、これまでのエッセイ集未収録のエッセイをテーマ別に1冊ずつにして、まだ何冊か出るらしい。最初が、この、ミステリ関係の1冊ということらしい。
が〜ん…
まだ買わなあかんの…いや、今後は借りよう。
流石はあの、明治物の全集を出した筑摩書房さんなんだけど、予算が(笑)
さて中身。
うん、非常に、読んでよかったです。内容的には既に出ているエッセイ集とかぶらなくもないが、やはりこの人のエッセイは面白い。
作品、エッセイ、やはり天才としか言いようがないことを再確認。神様有難う、この人を送り出してそして作家にしてくれて。作家になることと、幼時の不幸がないことと、どっちがよかったのか、ご本人には申し訳ないけど。
個人的に「ウハハ」だったのは、やはり、筒井康隆を絶賛した文章だろう。その名も「筒井康隆に脱帽」、「最高級パロディ精神」。
両方のファンとしてはもうこれタマランチ会長である(古)。
やはり類は友。同時につまりこれは、”ブンダン”さんからは正当な評価を受けなかった同士ということになるのだが、それでも、理解者はやはり近くにいるということなのだろう。この2つのエッセイを筒井さんが実際に眼にしているかどうかはわからないが、読んでいればもうその喜びは一生ものだろう。