日本推理作家協会監修『小説こちら葛飾区亀有公園前派出所』(集英社)

こちら葛飾区亀有公園前派出所 小説
こちら葛飾区亀有公園前派出所 小説大沢 在昌 逢坂 剛 今野 敏 東野 圭吾 石田 衣良 京極 夏彦 柴田 よしき 西上 心太

集英社 2007-05-25
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 『京極堂トリビュート』を読んでいたらこの本のことが出てきて、京極先生目当てで読みました。
 著者は登場順に、大沢在昌石田衣良今野敏、柴田よしき、京極夏彦逢坂剛東野圭吾…という、目から血が出そうなメンバーです(笑)。いいのかよ。すげーなこち亀は。あ、私、こち亀は弟が単行本買ってるんで、多分114巻ぐらいまでは読みました。『Kamedas』だって読んだぞ(笑)
 と、いうわけで、豪華推理作家によるこち亀パスティーシュ集。推理作家ですから勿論、全て、推理小説仕立ての作品です。
 最初にこの本の名前を知った時は、「え?ノベライズ?何で京極先生が書いてんの?」と思ったら、そういうわけだったんですね。当然、全員、こち亀の大ファンです。
 で、やっぱり、京極先生のが一番出来がよかったかな。というか、一番凝ってたかなあ。他も、それぞれの作風+こち亀、というわけで、京極先生と逢坂先生以外はみんな未読の作家なので、どんな作風かというアウトラインのわかる1冊でもありました。
 京極先生は、大原部長のマニアックな話で、しかもあるプラモ(フィギュア?)が登場。これには、私は最初に作ったプラモのことを激しく思い出したのだが…語りだすと長くなるのでやらない。
 その次に激しく燃えたのは、今野先生の作品。これはモロに、今野先生もモデラーだそうで、プラモの話全開。いやー燃えた。繰り返すが普通に燃えた。久々にプラモが作りたくなった。でこのへんも語ると長いのでやらない。ただなあ。私が作るのは船のプラモなんで、ウェザリングって縁がないよなぁ。エッチングパーツは大いに関係あるけど。うーん、やっぱ「地上モノ」でないとウェザリングとかジオラマの楽しみってのが…
 そういえば、話はずれるが、横須賀の「記念艦三笠」に行くと、ウォーターラインシリーズのプラモデルが大量に作って(勿論塗装もして)それぞれの箱と一緒に展示されているのだが、相方が、箱と中身が違う、つまりずれているかどれかとどれかが入れ違っているものを指摘していた。どれだったかなぁ。まあいいや。