永田俊也『落語娘』(講談社)

落語娘 (講談社文庫)
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　これは―――素晴らしい！
　落語というものを、落語家を、ここまで描けているとは…！
　『しゃべれども　しゃべれども』に続く、落語ネタ小説感動第2弾！
　が…
　損をしてるよなあ…！！！
　「女の落語家」で、先に、某ドラマになっているから…
　返す返すもっ…
　2005年に出た本なんだから、何故2006年か2007年に映画化しなかったっ！！！
　多分今、「女の落語家」という「ネタ」が流行りなんだろうが、そんなものがなくても、この作品はもっと早く、広く世に知られるべきだった。
　が―――
　勿論、ストーリーは、アレとは比べ物にならないですよ。(事件起こして締め出し食ってる師匠の女弟子―――大好きだった、死んだ叔父さんの思い出の落語―――ほおー…繰り返しますがこの作品は2005年です。そういえば、『しゃべれども』には、「草原亭白馬」っていう師匠が出てきたよね…フウーン…)
　素晴らしいです。
　今から読んでも遅くない！
　ミムラ主演で映画化です。(特別出演は昇太師匠ですが、ミムラへの落語指導は、我らが柳家喬太郎師匠！！！！)
　http://www.rakugo-musume.com/
　って実は、この映画のポスターを末廣亭で見て、この原作を借りてみたんです。
　うん。実際女がこの世界に入ったら、こんなんだろうな。
　この作者も、よくわかってますね。読んでて気分良かったです。
　既に作者と演者を殺した”呪われた噺”に挑む、というテーマですが、帯に「落語を愛する人々の物語」とある通り、ちゃんと、落語への愛をめぐる物語になっている。そこが素晴らしい。
　落語とは、人を笑わせるとは、落語を愛するとは、愛するものだからこそどうすべきか、実に色々なテーマが、深く、そして最後までぐいぐい引っ張り―――しかも、オチが見事！
　落語好きは、一度は読め！
　↓で、映画版。ミムラが超かわいかったv

落語娘 [DVD]
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